ファンタシースターポータブル 1&2 感想


 年末年始とこのブログの存在意義であるアニメレビューも放り出していたのには理由がある.
季節ものの熱にうなされていたのだ.そう,ファンタシースターポータブルに.



 12月にファンタシースターポータブル(以下 PSPo と略す)の続編が発売になり
前作である PSPo1が格安になっていたのがそもそもの始まり.
以前から某氏が興味を示していたのもあり,話の種にと始めてみたのだが
予想以上にどっぷりと嵌ってしまった.
モンハンの再来である.


PSPo1を120時間プレイし,その勢い止まらずついに PSPo2にまで手を出して80時間強.
ようやくストーリモードでトルゥーエンディングを見て一段落付いたので感想など書いてみる.
レビューと言えるほど纏められた文章ではなく,
飽くまで現段階までの感想を書き散らかすといった形でお送りする.




■概要


 PSPo は,オーソドックスなアクションRPGである.
両手剣や短剣と言った直接攻撃武器や,ライフルや散弾銃と言った銃器,
そして魔法のこめられた杖などを使いこなして敵を倒していく.その系統,全28種類.
これら沢山の武器の中から自分の好みのスタイルに合った物をチョイスして行う戦闘はなかなかに楽しい.
短剣類を用いて手数で勝負するのも,斧を振り回して突撃するのも
ライフルや魔法で遠くから陰険に攻めるのもプレイヤーの好み次第だ.
また戦闘中でもショートカットで比較的容易に武器を切り換える事が出来るため
敵に合わせて効果的な武器に持ち替えたりすることもできる.
この攻撃アクションの多様性は,モンハンでは味わえなかった要素だ.



 またモンハンと違うのはレベルの存在.
アクション下手な人でも,何度も繰り返してレベルを上げていけば勝手に強くなるという便利システム.
(逆に,Lvが足りないからどうにもならない,という事にもなり得るが)
エストの舞台はモンハンのようなマップ形式ではなくダンジョン形式.
ダンジョンを出口まで踏破するか,その最後に立ちふさがるボスを倒せばクエストクリアとなる.
そしてボスを倒した後に貰えるアイテム箱.
ここからレア武器を得る事が PSPoの楽しみの主軸だ.




PSPo2


 今更 PSPo1の話をしても遅れた話題だろうから,PSPo2での変更点を挙げてゆく.



 ひとつめ.難易度の上昇
痛感させられた.
PSPo1ではいわゆる魔法使いキャラを使っていたのだが,PSPo2では立ち回りが厳しすぎて挫折してしまった.
敵の攻撃が激しすぎて,魔法を詠唱する暇がなかったりする.
しかも2は前作と異なり,武器の技や魔法の術(いわゆる必殺技)に設定されていた成長要素がなくなった.
前作なら,最初は弱い魔法でも使い続けていけば術自体のLvが上がり,どんどん強くなっていったのだが,
PSPo2ではLvの高い魔法は高レベルダンジョンに行かないと手に入らない.
(武器の技に関しても同様であるが)


回復アイテムの数が制限されたのも難易度上昇に繋がっている.
特にエスケープドールが非売品となり,かつ所持上限数が激減した事が大きい.
このアイテムは HPが 0になった時,その場で復活できるという便利なものなのだが,
前回はそれが 10個も持てたために玉砕覚悟で突っ込んでいく事も可能だった.
それが PSPo2では 1個しか持てないため,まさに切り札.
前回までのような無茶ぶりはできない.




 ふたつめ.防御アクション
最も大きく変わったのはこれ,防御ができるようになった事だろう.
防御をする事でほとんどのダメージを1/4程度に軽減する事ができる.
敵の攻撃が激しくなったのも,これに起因するのだと思う.


ただし防御できるのは杖を除く両手武器か,左手に盾を装備している時のみ.
つまり,魔術を使うために両手杖を装備する魔法使いキャラでは防御する事ができないのだ.
これが魔法スタイルで戦うプレイヤーの難易度を大きく上げているのである.
(魔法だけではなく,左手に装備する片手武器の類も同じ事が言えるが)
もちろん,片手杖+盾というスタイルにすれば防御は可能となるのだが,それでは使える魔法が少なくなる.
いくつもの魔法を使い分けるのが楽しいのだが… これはあまりに不遇.
その救済のためか,所持武器に寄らず「緊急回避」と言う行動もできるようになった.
転がっている間はダメージ判定を受けないという優れものだが,速鳥は未だにタイミングが掴めず使いこなせない.


 防御の話に戻るが,「ジャストガード」と言うシステムもできた.
相手の攻撃に合わせたタイミングで防御する事で,ダメージを 0にすることができる.
盾を装備していた場合にはダメージを与える事もできる(大したダメージではないのでメインソースにはなり得ないが).
ラスボス極太レーザーであろうと全画面攻撃であろうと,ジャストガードを使えば全て無効.
相手の攻撃を見切って,ノーダメージで倒す事も可能となる.
大きな音共に衝撃波を発するジャストガード.これが妙に楽しく感じられ,速鳥の新しい遊び方となった.
無理してジャストガードを狙うものだからタイミングを外していつもやられてしまうのだが.




 みっつめ.PPの扱い
PP,必殺技を使うためのポイント.いわゆるマジックポイント.
前作では PPは,それぞれの武器に設定されていた.
従って,ある武器の PPを使い切ったら別の武器に持ち替えて使うという事も出来たし,
PP回復アイテムを使ってフルチャージもできたのだが,
PSPo2では PPはキャラクタ依存になった.そして回復剤は存在しない.
PPは時間と共に回復するので少し待てば良いし,敵に攻撃を当てれば少しずつ回復するのも前回と同様だが,
大技ばかり発動して PPが切れたら回復剤(あるいは武器持ち替え),と言うスタイルは取れなくなっている.


さらにPPは緊急回避でも一定量消費し,防御をした場合もそのダメージに比例して減少する.
なくなると防御できずサンドバッグ状態だ.
なお,この PPは完全に種族性別依存であり,*Lvが上がっても増える事はない*.
これも魔法スタイルには少々キツイ.PP管理は重要なポイントとなる.





 よっつめ.豊富なカスタマイズ性
PSPo1では職業によって,装備できる武器とできない武器との区別があった.
これはある意味当然なのだが,PSPo2からはそれがなくなった.
職業Lvを上げて得たポイントを武器の習得に割り振るというシステムとなったので,
Lvを上げてポイントを稼げば,どんな武器も使えるようになる.
魔法使いでも高ランクの両手剣を振り回す事もできるようになるわけだ.
習得に必要なポイントを職業によって変える事で,「得意な武器」の差を出している.
またこの武器の習得はポイントに戻す事もできるので,その時の気分に合わせて習得武器を変える事もでき
本当に自分好みの遊び方で楽しめる.




 いつつめ.操作性の向上
地味ながらも確実な効果.それが操作性の向上.

  • 倉庫に入れられるアイテムの数が増えた.また倉庫は全キャラクタで共通のものとなる.
  • 倉庫内リストのページ送りが可能.(しかしなぜこれを倉庫*のみ*でしか使えないのか?)
  • ショップのメニューに倉庫があるので,アクセスしやすい.
  • ミッション中でも所持アイテムを倉庫に送る事ができるようになった.
  • ショップやミッション受付が一元化され,わざわざ別の星に行く必要はなくなった.
  • マップにおいて,通った扉と通ってない扉が色分けされて進行方向を迷わなくなった.
  • フォトンアーツ(術技)の習得数制限がなくなった.(制限のあった前作が不親切すぎた)
  • NPCが真面目に戦うようになった.


■まとめ


 不満点もあるが十二分に面白い.
ただソロでやるには難易度が高い.