狼と香辛料II #8 狼と蠱惑的な旅人

 前回死ぬほどイチャイチャしたので今回はアッサリ目な『狼と香辛料II』第8回.
(前回の記事はこちら.狼と香辛料II #7 狼と戯れの日々 - DDC blog



 観光ということで港に来た二人.
ずっと内地にいたわっちは,初めて見るだろう海や船を見てはしゃぐ.
ただ,そこで働く人たちの間には緊張した雰囲気が漂っていた.


 わっちが人外の聴力を働かせたところ,この街の主要産業であるところの毛皮商いが
不安定な状態にあるという.
北の大遠征の中止や,高い税金が影響しているようだが,詳しくは分からない.
さっそく大金の臭いをかぎつけたロレンスが商売になるのではと考える.
アマーティから大金ふんだくったばかりなのに,まだ儲ける気だよ.



 興奮して飲み過ぎ,フラフラになったわっちを抱えて宿に戻ってきたロレンス.
わっちを部屋に寝かせてから酒場へ来て弁当を頼む.
出来るまで一杯飲んで待つついでに情報収集しようと売り子に話しかける.




酒場の看板娘.なんかこの子,愛想が良いと言うよりは馴れ馴れしいな-.



 売り子は話す.
北への大遠征が中止になったせいで,服を作るための毛皮がだぶついてしまった.
街の外にたくさんたむろしていたのは毛皮商や毛皮を加工する商人で,
今この街で開かれている五十人会議で毛皮の売買をするかどうかの決議を待っている.
だが十中八九,毛皮の取引は中止になるだろう,と.


そんな情報を仕入れた後,売り子は奥さんはいるか?とロレンスに質問する.
おねーちゃん,こんなヘタレがご趣味ですか?


ロレンス:「財布の紐は握られてませんが,手綱はしっかり握られています.


それが円満の秘訣だな! (経験したことないけど)





 宿に戻ったロレンスは,お土産をわっちに渡した後,仕入れた情報を話す.
儲け話の臭いに若干興奮気味のロレンスだが,わっちは静かに言う.


のんびりしたい,と.



なでなで!



さすがにその言葉にロレンスもクールダウンしたようだ.
前の街でこっぴどい目にあったわけだしな.




 わっちが眠りについたのを見てから,階下へ降りて宿屋のオヤヂと世間話をしていると,
例の怪しいフード姿が「リブロの事で」,とロレンスに話しかけてくる.



リブロはロレンスが探していた人物で,今は五十人会議の書記をしているため会えないのだ.



 そのフード姿(実は女)はエーブと名乗る商人.
リブロとはつきあいが長いらしく,紹介をしてやろうとロレンスに持ちかける.
その代償は?と聞くロレンスに,


エーブ:「紹介料は必要ない.俺と雑談してくれればそれで良い.」


怪しい…



 エーブは普段から商人として舐められないように,フードをかぶって男の振りをしているのだが,
それを気にしないで話が出来る商人相手が欲しかったのだという.
見た目とは裏腹に,おしゃべりで表情豊かな人だった.





 最初はいぶかっていたロレンスも話を聞いて納得し,つれが嫉妬しない程度でしたら,と握手を交わす.
タダで探し人を紹介してもらえるというのはなんだか怪しいが,他に手はないわけだしね.




 というところで次回へ続く.
事件前って感じで大きな盛り上がりはなかったが,
今度はエーブを絡めた三角関係に発展していくのだろうか.
前エピソードはちょっと見てて苦しい展開だったから,そーゆーのは避けてもらいたいなぁ.