君に届け #1 プロローグ

　別冊マーガレットで連載されている少女漫画が原作の『君に届け』．
なんとなしに見てみた．

　主人公の黒沼爽子は人一倍前向きで頑張り屋だが，その見た目と雰囲気でかなり損をしている．
黒髪のストレートのせいかクラスメイトからは「貞子」呼ばわり．
目を合わせると不幸が訪れるとまで噂されている．
しかしそんな噂も気にせず，爽子はクラスのみんなのためと嫌な役を引き受けたり
果ては一人だけで肝試しのお化け役を引き受けたり．

　しかしそんな爽子をクラスでただ一人，風早君だけが本来の爽子の姿に気づいていた．
常に爽やかな笑顔を保ちつつクラスの中心人物たる風早君に
あんな風になりたいと純粋な憧れを抱いていた爽子は，
肝試しのイベントを経て風早君と急接近することになる．

　実際視聴してみたが，ギャグ要素を少し絡めつつもセオリー通りな少女漫画．
ありえないほどに爽やかな風早君が，爽子に「俺，期待していいの？」とか言っちゃう．
完全に女子向けのストーリーだ．
さらにCharaのエンディングソングでオシャレ気に締めている．

　凄くまっすぐに生きている爽子は凄くイイコ．
周りの人たちに分かってもらえないのが不憫だが，
人外なほどに爽やかな風早君によって爽子がどのように変わっていくのか．
それが見所な青春ラブストーリーだった．

でも…　次も見るかどうかは微妙なライン．
いい話なんだけど，強く引きつけるものがないんだよねぇ．
『青い花』ほどには．