生徒会の一存 #7 踏み出す生徒会

　珍しく生徒会室から抜け出した『生徒会の一存』，第7話．
（前回の記事はこちら．生徒会の一存 #6 差し伸べる生徒会 - DDC blog）

　碧陽学園もついに夏休みに突入．
夏休みらしいエピソードが繰り広げられるのかと思ったら，みんな生徒会室の中で腐っていた．
会長を除いて．

夏真っ盛りで，大した活動もしないのに毎日呼び出されるんじゃ，そりゃダレる．
あの杉崎ですら，知弦さんの胸を触る気力も起きないときた．
これはよっぽどだ．

ひとり元気な会長はそんな状態を見かねて，合宿をすると強権を発動させる．

　そして合宿当日．札幌駅（？）に集合する一行．
会長の親のコネで，東京の宿にただで泊まれることになったのだが，
鉄の塊が飛ぶことが未だに信じられない会長は，飛行機ではなく列車で行くと言い出す．

という事で寝台列車に乗ることになったのだが，女性4人分のコンパートメントに杉崎の席はない．
自分の席は？と尋ねる杉崎に，

会長：「杉崎，なんでいるのぉ？　別の電車でしょ？」

慌てて自分の切符を確認する杉崎．渡された切符はなんと，青春18切符だったw
札幌-東京間を鈍行で行かせるなんて，これはもう付いてくるなと言っているも同じだw
「東京まで何時間かかると思ってるんですか」と突っ込む杉崎に，

会長：「それこそ旅の醍醐味だってネットに書いてあったよー」
杉崎：「それ普通の人じゃないでしょ…　鉄とか言われている人の書き込みでしょう…」

杉崎，勝手に鉄っちゃん化させられるw
仕方なく杉崎は，自腹で寝台切符を買った．

　さらに車中で．
杉崎は深夏のカバンを気にする．あまりにも荷物が少なすぎるのだ．
聞いてみれば，入っているのは洗面道具と着替え一式だけで，現金すら持ってきていないという．
驚く杉崎．
飯は？ → 我慢！
移動は？ → 走る！
道に迷ったら？ → がんばる！

深夏は，東京砂漠をこの最低限の装備だけで生き抜くことに闘志を燃やしていた．
さすが熱血．でも根性だけで何とかなる物じゃないぞ．

逆に真冬は，キャリーカートまで使うほどの大荷物．
その中身は，ゲームハード3種類でほとんどを占められていた…

右のはPS2か？　さすが廃ゲーマー．
会長に聞かれて，真冬は嬉しそうに説明している．

真冬：「中には人が殺せるんじゃないかってくらい重いACアダプターが付いている物とか，
　ちょっとした暖房器具に使えそうなほど熱を放つ物もゴモゴ」（杉崎に口をふさがれる）

ゲハ板住人がまた騒ぎ出すからな！

知弦さんのカバンは，黒いアタッシュケース．
まさに暗黒社会なイメージの知弦さんにぴったりだ．．

鍵に何か仕掛けがしてあったり，カバンが上げ底になっていたり，
「死なないようにはしてある」とか，明らかに爆発物をうかがわせる言葉が会話の端々にw
一体何のための仕組みですかと．

会長のカバンの中にはオモチャがいっぱい．
「どう見てもタンポポ組のおともだちのカバンにしか見えない」と言われて反論する会長は，
リンゴ味の歯磨き粉を自慢する．

イチゴ味じゃないだけ大人だと言いたいらしい．
隣のゾウは抱いて寝る用．まさに幼稚園むけ．

　就寝時．
女の子たちの寝姿を見たいと暴れる杉崎を，アイマスクの上，手錠で拘束した深夏は
真冬に話しかけられる．

何か足りないと思ったら，頭のリボンがない．
それを見た深夏は，

深夏：「えっと…　どちらさまで？」

自分の妹だろ！w
真冬は，「リボンを外しただけで姉にも見分けが付かなくなる地味キャラ…」と沈み込む．

真冬：「どうせ真冬はRPGで序盤こそレギュラーで活躍しますが
　お姉ちゃんが加入したら即座に馬車に送られてしまうようなキャラなのです．
　真冬しか使わないでクリアとか，やり込みの対象にされてしまうような典型的最弱キャラなのですよ…」

パーティー編成ひとりってw
例えが恐ろしくマニアックだ．
やっぱり，真冬のこのボケ具合はツボだなぁww

　そんなこんなで朝になり，深夏はみんなを起こしてまわる．
が，真冬は一睡もせず携帯ゲームをしていた．いつも夜は寝ない子．
会長は既に起きていたが，寝惚けた知弦さんに捕まって，抱き枕にされてしまっている．

サービスカットです！
しかも知弦さんは，寝る時は全裸派だという！！

寝起きは幼児化してしまう知弦さんは，
会長にべったりくっついてﾓｷｭﾓｷｭ言っていて別人のように可愛い．

という事で無事に終点上野に着いた生徒会で，いつもの決めポーズ．

あれ，杉崎の姿がないんですけどー？

　CMを挟んで．
いきなり夜．しかもすでに旅館の部屋の中．
せっかくの東京来訪なのに，そのネタをまったく使わないで部屋の中で話を済ませようというのか．
見上げた根性だ．

そして旅館の夜と言ったら怪談．
怖い物が大の苦手な会長で楽しもうと，みんな待ち構えている．

気持ちはよーく分かるが，酷い奴らだw

　深夏の話す怪談で半泣きになる会長．
畳み掛けるように杉崎も，会長をモデルにして話を続ける．

杉崎：「あるところに，くりむちゃんという女の子がいました．
　彼女は，杉崎鍵という青年のメイドとして，一生奉仕したという事です…　おわり」

会長：「いやぁーーーーーーー！！

そりゃ嫌だろうw　でも怪談なのかこれは．

　怖い話をされ続けて怒った会長は，唐突に「新たな個性が大事！」と言い始める．
意味はよく分からないが，怖い話をした罰だと言って各自語尾に何かを付けることに．
杉崎は「ゲス」．

杉崎：「なんかぁ…　いちいち酷いでゲス」

三下感がベストマッチだw

もちろん他の三人にも．そしてとばっちりで会長自身にも罰ゲーム．
深夏は「ザマス」．真冬は「逆に」．知弦さんは「ﾓｷｭ」．会長は「ゴワス」．
しかもキャラだたせるためにコスプレまでしている．

深夏：「オーッホッホッホザマスー．水がなければワインを飲めばいいザマスー．」
会長：「おぉ！　深夏のキャラが完膚無きまでに消えたでゴワス！」

ヒゲガンダムってそーゆーキャラ？！

真冬：「ってか，生徒会とかチョーダリーってゆーか，先輩とかマジウゼーし，
　紹介しなきゃ良いって感じだし，逆に〜」

真冬に対してなんて無理のあるキャラ設定w

深夏：「私の妹が，非行に走ったザマスー！」

そして知弦さんは有り得ない変貌を！

この格好で「ﾓｷｭﾓｷｭ」と鳴いてはねまわる知弦さん！！
萌えすぎて虜になった杉崎は，知弦さんに言われるがまま財布を差し出してしまう．

この知弦さんにねだられたら拒否できないわー．
ﾓｷｭﾓｷｭをﾓﾌﾓﾌしたい．

　で．寝たのかどうなのか分からないまま，次の日，
せめて東京観光をと言って，まだ夜明け前の暗いゴーストタウンのようなお台場を歩いて
碧陽学園生徒会の合宿は終わった．

　総評．
生徒会が生徒会室を飛び出すという珍しい回だったが，やはり大きな動きの無いところが良い，逆に．
部屋の中でダラダラしゃべってるだけという，引き籠もりのオタクにも分かりやすいシチュエーションザマス．

話自体は，，前半のテンションの高さに比べて，後半はちょっとだれたかな？と言う印象．
やはり真冬のネタがくる．
後半は罰ゲームで何が何だかよく分からない状態だったが，ともかく知弦さんのコスプレに尽きるだろう．
あのダークな知弦さんが，あんな笑顔でカッコするなんて…
この知弦の新たなキャラが，生徒会合宿の成果だということで．
ﾓｷｭ．

ちなみに今回のEDソングは「妄想☆ふぇてぃっしゅ！ 〜さすが!!知弦Ver.〜」．
脱力．

【おまけ】
　アイキャッチで使われていたのは，真冬が寝台車で一晩中プレイしていたであろうゲームの様子．

どこから見てもMHP2Gだ．しかも密林マップ．
真冬は大剣使いだったんだな．