とある科学の超電磁砲 #7 能力とちから

 本格的にグラビトン事件を追うことになる 『とある科学の超電磁砲』,第7話.
(前回の記事はこちら.とある科学の超電磁砲 #6 こういうことにはみんな積極的なんですよ - DDC blog





 どこかの学校で.
男子高校生が不良たちにカツアゲに遭っていた.
この被害者,前回の放送でもカツアゲされていたネクラ男だ.その時は御坂に助けられている.
今回は助けも来ず,無理矢理財布から金を奪われてしまう.




不良たちが立ち去ってから悔しそうに文句を言うネクラ男.


男:「何がジャッジメントだ… お前らが無能だからこんな目に遭うんだ…」


壮絶なる逆恨みである.





 さて一方.
未だに続く連続グラビトン事件に,ジャッジメントも対応を強化してゆく.
黒子も初春もこの事件にかかりきりで余裕がない.
手がかりを探して学園都市のバンク*1を調べるが,該当する能力者は見つからない.
バンクの情報が更新されて以降に急激に能力が上がったのでは?と黒子は言ってみるが,
それは無いと初春に否定される.
黒子自身でも,やっぱり有り得ない事だ,と思い直す.




 お互い相方が忙しい御坂とサテンさんは,2人きりでお茶をしている.
その時サテンさんは,日頃から溜め込んでいたことをことを吐き出す.



サテン:「初春や白井さんはジャッジメントがんばってて,御坂さんは凄い人だし,私はなー,みたいな…」




サテンさんは能力Lv0と判定されている一般人だから,いろんな所で劣等感を感じていたんだろう.
能力的には初春も大したことないとは思うんだが…



それを聞いた御坂,無言.
Lv5の御坂がなんて言っても,Lv0のサテンさんには受け入れられなさそうだしな,
そんな御坂に気付いたサテンさんは,慌てていつもの軽い調子に戻して話す.



サテン:「あーあ…,『レベルアッパー』とかあったら,Lv5も夢じゃないのになぁ」



レベルアッパー.以前の都市伝説の回にちょっとだけ出てきた単語.
簡単に能力レベルを引き上げてくれるというアイテム.
もちろん都市伝説であって,単なる夢物語だ.




 日が変わって.
御坂の提案で,みんなで買い物に出ていた.
煮詰まってるサテンさんや,忙しくしている黒子や初春のストレス発散にという御坂の配慮だろう.
しかし黒子だけは,まだ調べたいことがあるから,と欠席.
いつもなら真っ先にくっついてくるはずなのに珍しい.
なので,御坂,初春,サテンさんの三人でデパートに入っていく.



そんな三人の後ろをつける,例のネクラ男の姿があった.


男:「僕を救わなかったジャッジメントは… いらない!」


初春が着けていたジャッジメントの腕章に目をつけたのだろう.
そしてその手には子供向けの人形.
人形に爆弾を仕掛けるのはグラビトン事件の特徴だ.







 デパートの中の三人.
下着売り場ではしゃぐサテンさんは,せくしー下着を取り上げて初春に勧めている.
大人下着に赤くなりながら,拒否する初春.






初春,かわいいよ初春.




御坂はといえば,たまたま見つけたパジャマに目を奪われている.





けどこれ,御坂のちょっと外れたセンスが反応する物なだけあって,ちょっとイマイチな…
他の二人に意見を求めようと思っていたら,二人に先制される.



サテン:「うわぁ,見てよ初春,このパジャマ.こんな子供っぽいの,今どき着る人いないよねー


初春:「小学生の時くらいまでは,こういうの着てましたけど,さすがに今は―




つまりコレか.











そんな二人に合わせて,「これはナイナイ」と裏腹な言葉で取り繕う御坂だったが,
二人が別の売り場に行っている隙に,思い切ってパジャマを手にとって鏡の前で合わせてみる.






うわ,上条ちゃん登場だ!
一番恥ずかしいところを見られた御坂は,言葉も出せないw








 上条ちゃんは,洋服屋を探しているという幼女を案内してデパートにきていた.
今日も人助けをする,いい子な上条ちゃん.
突然現れた上条ちゃんに敵意むき出しにする御坂だが,
それを軽くあしらって,上条ちゃんは幼女の案内に戻っていった.






全てが終わってから,恥ずかしいパジャマを見られたことを落ち込む御坂.









 その頃,黒子はジャッジメント支部に詰めていた.
先輩と二人では犯人の手がかりを追っていたが,未だに掴めてはいない.
既にジャッジメント隊員の負傷者は9名.早急に捕まえなくては,と言う先輩の言葉に黒子は思いつく.



黒子:「いくら何でも多すぎません…?」
先輩:「まさか,ターゲットは?!」



ちょうどその時,グラビトンの事件の予兆を察知した監視衛星から警報が入る.
黒子はすぐに初春に電話を入れる.
爆発が起きる場所が自分たちのいるデパートだと聞いた初春は,避難誘導を始める.







初春,がんばってるなー.





 避難が順調に進む中,上条ちゃんが慌てた様子で御坂に話しかけてくる.
一緒にいた幼女とはぐれてしまったというのだ.
もしかしたらまだ中に? 御坂と上条ちゃんは,走って店内に戻っていく.
結構迷惑だよね,それ.




店内に戻った御坂と上条ちゃんは,避難誘導を終えた初春に駆け寄る幼女を見つける.
幼女の手には人形.あのネクラ男が持っていた物だ.


幼女:「メガネをかけたお兄ちゃんが,お姉ちゃんに渡してって」





間違いなく初春を狙った犯行だ.
しかも幼女まで巻き込むとは,許せんな.




受け取ろうとした初春の目の前で,その人形は内側に沈み込み始めた.
察知した初春は,慌てて人形を投げ捨てる.




初春:「逃げて下さい! あれが爆弾です!!




幼女を庇って盾になろうとする初春.
その声を聞いて走り出した御坂は,二人の前に立ち,
レールガンで爆弾を吹き飛ばそうとコインをポケットから取り出す.
が,焦ってしまい取り落とす.痛恨のミス.
次弾を取り出す余裕もなく硬直する御坂の前に,さらに上条ちゃんが立ちはだかる.



そして爆発.





 店外から爆発を確認した犯人であるネクラ男は,計画成功に笑いを浮かべながらその場を立ち去ってゆく.
自分の力がどんどん強くなっている事に喜んでいるのだ.


男:「あと少し数をこなせば,無能なジャッジメントも,あの不良どもも,みんなまとめて吹き飛 バッ?!」





いきなり登場し,セリフの途中で蹴りをかます御坂.
あの爆発でも無傷なスーパーヒーローだー.
逆上した男が新たな爆弾を取り出しすが,御坂はレールガンで吹き飛ばす.







余波で地面へ倒れ込む男.
レールガンの一撃で抵抗する気は失せたようだが,口だけはまだ止まらない.


男:「いつもこうだ.何をやっても,力で地面にねじ伏せられる… 殺してやる!お前みたいなのが悪いんだよ!」


その言葉に怒った様子の御坂は,男の胸ぐらを掴み拳を一発叩き込んでから去っていく.
あとはジャッジメントの黒子が身柄確保.


黒子:「殴られて当然ですわ.あなたみたいな力を良いわけにする人は,一番許せないタイプでしょうから」






 そのあと爆発現場に戻った黒子は初春たちを見つけて一安心.
初春と幼女は「御坂のおかげで助かった」と喜んでいる.




初春と幼女というベストショット.




それを聞いて黒子は,“御坂がどんな力を使ったら初春たちの周りだけ無傷で済ませられるのだろう”
と不思議がるのだが,とにかく今は事件が解決したことを御坂と喜ぶのだった.





スリスリ.



黒子:「黒子,今日はお姉さまの望むこと,何でもして差し上げますわ!
 お背中流したりぃ,マッサージしたりぃ… 」


自分の欲望ぶつけてるだけじゃんw




 Cパート.
事件から日が変わって.
御坂は爆発の瞬間を思い出している.
自分のレールガンが間に合わず,実際にみんなを爆発から救ったのが
上条ちゃんだと分かっているのは御坂だけだ.
その状況が気に入らないのか,上条ちゃんを待ち伏せて話をする.



御坂:「いいの? みんな,あの場を救ったのは私だと思ってるみたいだけど… 名乗り出ればヒーローよ」


上条:「はぁ? なに言ってんだ,お前.みんな無事だったんだから,それで何の問題もね―じゃんか.
 誰が助けたかなんて,どーでも良いだろう?」



そういって立ち去る上条ちゃん.
かっこいいぞ!
でもそれが,さらに御坂には気に入らなかったようだ.



御坂:「…すかしてんじゃねぇーー!!」






自販機に八つ当たり.酷いw
その後もゲシゲシと自販機に蹴りを叩き込んでいる.
強烈に上条ちゃんを意識している御坂の姿で今回は終了.
御坂もかわいいねぇ.







 と,だんだんと大きな事件への布石を打ってゆく『とある科学の超電磁砲』.
物語はシリアスさを増してゆくが,そうなると黒子の出番が減っていくというジレンマ.
初春や御坂は大活躍するんだろうけど,やっぱり主人公は黒子だしなー.
裏の主人公上条ちゃんも,そんなに出てこなさそうだしなー.
その辺がちょっと勿体なく思うが,じっくりストーリを楽しんでいこうと思う.


次回のサブタイトルは“レベルアッパー”.あの《妖怪》も再登場しそうな予感.
見逃せない.





*1:園都市住人の能力をはじめとしたデータが漏れなく記載されている.