ささめきこと #7 少年少女
サブタイトルにあるような少年少女がこのアニメにいたっけ? 『ささめきこと』,第7話.
(前回の記事はこちら.ささめきこと #6 二人の夜 - DDC blog)
アケミヤ邸に響くシャッター音.
デジカメを握るアケミヤ妹によって,アケミヤ撮影会が開かれていた.
これは妹が作った,「山崎アケミ公式サイト」へアップするための写真撮影.
アクセス数アップに闘志を燃やすアケミヤ妹に対して,アケミヤ自身はまるで乗り気じゃない.
うじうじと不平を口にするアケミヤを,意気地がないと言って妹はベッドに押し倒す!
妹:「もーったいないじゃなぁい.色は白いし,肌はすべすべ…」
兄を押さえつけ,においを嗅いだり太ももをサワサワしちゃったりと,やりたい放題.
兄妹で何て倒錯的な!!
スパッツな妹もエロいが,身をよじってて抵抗するアケミヤがまたエロい….
妹に,「本当に女の子なら良かった,なんて思ってない?」と言われたアケミヤ.
アケミヤ:「だめだよ… もしボクが,本当に女の子だったとしても…」
口から出た兄の本心に,ふざけていた妹も少し驚いたような表情をする.
純ちゃんは「女の子」が好きなんじゃなく,「風間」が好きだからな.
アケミヤが女だったとしても,やっぱり無理なんだろう.
まぁ,風間の方はかわいい女の子なら誰でも…
学校.
下駄箱で,手紙らしき物を握って困ったような顔をしている純ちゃん.
もちろんラブレターなんかじゃない.「果たしじょう」だ.
純ちゃんは少し悩んでから,それをゴミ箱に捨てるが
すると側に置いてあった,アホ毛のはえたダンボールが怒ってきた.
アケミヤ妹,参上.
スネークと言うよりガンダムに見えてしまうw
気づいた風間たちが,どこの子?と尋ねる.
胸を張って名乗りを上げようとした妹だったが,凄い勢いでやってきたアケミヤに攫われていった.
グラウンドの隅でアケミヤは妹を説教している.
見つけた純ちゃんが近付くと,妹が再び噛み付いてきた.
どうやら昨夜,兄から聞き出したらしく,純ちゃんがアケミヤを振ったことにお怒りの妹.
妹:「おっかしいんじゃないの! あんた,かわいい女の子が好きなんでしょう?
ウチのお兄ちゃん,あんなにかわいいのに,どーして好きになんないのよ!!」
色々間違ってるところがあるが,なかなかのブラコン発言でw
妹の勢いにおされる純ちゃん.
妹:「かくいう私も,肉親ながら,たまーに辛抱たまらんときがー…」
ヨダレを垂らしそうになりながら,アブノーマル発言を続ける妹.
兄妹揃って一体どんな趣味をしているんだ.
純ちゃんとアケミヤは,妹の暴走っぷりに呆れて口を挟めないでいる.
そして妹は,日曜日に兄とデートをしろと純ちゃんに命令してくる.
前振りはアレだったが,兄のことを思っての,この行動なんだろう.
いい妹じゃないか.
妹:「断ったら,お兄ちゃんの恥ずかしい写真を世界中にばらまいちゃうから!」
純ちゃん:「しらんわーー! ぼけぇーーーー!!」
全然,いい妹じゃねぇww
それじゃ純ちゃんへの脅しにならないだろ.
妹:「いいの? あんたのせいで,お兄ちゃん大変なことになっちゃうわよ?
世界中の変態さんが,我も我もと押し寄せてぇ…」
お前は兄をどうしたいんだw
でもこの手口,結構黒いな,妹.
さすがにそこでアケミヤが,“自分は兄だから良いけど人に迷惑をかけるんじゃない”,と妹を叱る.
すると今までの態度はどこへやら,「お兄ちゃんのためにぃ一所懸命にー」と泣き出す妹.
兄妹の絆の深さが見て取れる.なんだかんだと言いながらも,かわいい妹.
そんな妹の様子にほだされたのか,純ちゃんは1回だけだとデートをOKする.
純ちゃん:「私も,ダメな兄貴持つ妹の気持ち,分かるからさ」
それはそれで酷いw
アケミヤも喜んでいいんだか悲しんでいいんだか,複雑な心境.
しかし妹は,裏でこっそりこんな顔.
妹:(― 計算通りっ! ―)
こいつ,断然黒い! 真っ黒だよ!
そして日曜日,デート当日.
先に待ち合わせの場所に着いた純ちゃんのところに,アケミヤがやってきた.
ツインテールは止めろぉぉ!
こっちまでドキドキしてしまうじゃないかっ!
純ちゃんにはこっちの方が好みだろうから,と言い訳するアケミヤ.
完全,女装が趣味になってるよな,これは.
一通り突っ込んだ純ちゃんだが,あまり気にしない様子で,そのまま二人歩き出した.
そしてそれを,後ろから見つめる影.
もちろん,アケミヤ妹だ.
兄のデートの様子をチェックしに来ていた.
“兄の魅力でメロメロになるがイイ”と鼻息あらくする妹だが,
勝手に脳内妄想した兄の魅惑的な姿に,自分が鼻血を噴出してしまう.
こいつもとんだバカだww
そうして始まったデート.そのデートコースは全て妹が立てたという.
最初は定番の映画だが,タイトル「愛の悲しみのハワイ航路」.R-15指定.
小学生とは思えないチョイスだな,妹w
狙いは面白いが,どうやって入場券を買ったんだか.
しかしあまり興味なさそうな純ちゃんとアケミヤは,ちょっとしたご縁で別のカップルとチケットを交換.
そして見ることになった映画は,『死霊で盆祭り』.
もう,タイトルだけで分かるw これはクソ映画だww
参考:究極のZ級ホラー!「死霊の盆踊り」 | Black徒然草 (a black leaf)
結局,映画の途中で寝てしまったりして,まったく盛り上がらなかった二人.
妹の作戦は見事に失敗した.
映画のあと,アンミラっぽいファミレスで食事を取る二人.
なぜここを選んだのだ,妹よ.
アケミヤはアイスコーヒー入れようとしたミルクポーションを開け損ねて爆発させてしまう.
飛び散るミルク…
アケミヤ:「あぁ… かかっちゃったぁ…」
舌で口の周りのミルクを舐めとる…
うはっ.落ち着け,俺! こいつは男なんだって!!
素数だ,素数を数えるんだっ.
’あ,お.えぷいfdghctrn
この妖しい色気に純ちゃんも顔を赤くしてしまう.
とても見ていられず,慌てて顔を拭いてやる.
ここのシーン,スタッフも大喜びでやったんだろうなぁ…
妹はここでもウエイトレスに扮して潜入していた.
ネットで手に入れた媚薬を料理に混ぜようとするが,店のスタッフに見つかってつまみ出されてしまう.
いくらウエイトレス姿でも,小学生じゃバレバレだ.
次に二人が来たのはファッションモール.
先回りした妹は,試着室に隠れデジカメを構えて様子を覗き見している.
妹:「ファッションモールはお兄ちゃんのホームグラウンド.
オシャレアピールで電柱女のハートを悩殺よ〜!」
良い作戦にも見えるけど,やっぱりなんだかズレている.
来慣れない純ちゃんが凄く居心地悪そうに対して,アケミヤは自然に女物の服を見ている.
「妹にオモチャにされてるんじゃないか」と話しかける純ちゃんに,
その手を止めてアケミヤは答える.
アケミヤ:「マナカも今は懐いててくれるけど,そのうち,キモイとかウザイとか言い出すんですよね.
そうなる前に,出来るだけ仲良くしておきたいから…
ちょっと妙な格好するくらい,何でもありませんよ」
ただの男の娘だと思ってたけど,いいお兄ちゃんだなぁ.
年の離れた兄妹って,こゆこと考えられるからいいね.
と話していたアケミヤ,別の服を手にとって
アケミヤ:「あっ,これかわいい〜〜 … 一般論としてっ!」
一般論じゃなくて,お前の超個人的な趣味だろw
その声を聞きつけて寄ってきた店員は,二人を半ば無理矢理試着させようとする.
ひとつの試着室は妹が入って使用中になっていたので,
女の子同士だし,と,残ったもう一つの方に二人して閉じ込められてしまった.
焦る純ちゃん.
でもアケミヤは,「せっかくだから着てみましょうか」と余裕の態度.
アケミヤ:「ボク,仕事で女の子の着替え見慣れてますから,お気になさらず〜」
純ちゃん:「あたしが嫌だよ!!」
職業病か? アケミヤもなかなかにズレている.
そんなアケミヤは,仕事場でも男として見られておらず,愛玩動物のような扱いらしい.
そんな話をしていたら,衣擦れの音.
純ちゃんが振り向いてみると,アケミヤが本気で試着しようとしており,慌てて突っ込む.
が,
アケミヤ:「やだ… 村雨さん,だからってそんなにじろじろ見られたら,ボク…」
ボク,どうなるというんだ!?! ちょっと見せてみろっ!
Oh...
隣から聞こえてくる兄の艶っぽい声に,またも鼻血を吹き出す妹.
もう病院行けw
着替えを終えて出てきたアケミヤは店員に囲まれて,洋服のコーディネートをあれこれ話している.
そんな話にも入っていくことが出来ない純ちゃんは,居たたまれなくなって店を飛び出してしまった.
純ちゃん:「神様のバカっ!バカっ!
男をかわいくする暇があるんなら,あたしを何とかしてくれてもいいじゃんかーー!」
神様は気まぐれなんだよ.
純ちゃんは,かわいい物コンプレックスなんだろうか.
今のままでも,十分魅力的なんだけどなー
勢いで走っていた純ちゃんは,裏路地に入ったところで何かにぶつかる.
こいつら,妹が本作戦のために用意した最終兵器だ.
後ろに小さく,横道から覗く妹の顔が見えている
最終兵器はカメラを手に構え,暑くもないのに汗を流しながらジワジワと純ちゃんに近付いてくる.
最終兵器:「カワユス… テラカワユス…」
妹:「さぁおいき,アキバ謹製生物兵器キモイ三連星! ご褒美は現役小学生の生写真よぉ〜」
まずいって! このご時世にその発言はまずいってば!!ww
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純ちゃんに迫る最終兵器が突如大声をあげる.
ガイナ:「メガネっ娘おぉぉぉー!」
マシュー:「おぉ,キター!」
オラテガ:「ガイナ氏,ストライク来てしまったー?」
ひどいw 名前も酷いw いろんな意味で酷いww
でも居そうだから怖いw
「お持ち帰り〜」と叫び声を上げて突っ込んでくるガイナに蹴りを入れる純ちゃんだが,
脂肪の装甲によって大きなダメージは与えられない.
そしてもちろん繰り出されるのはジェットストリームアタック!!
カメラのフラッシュで目をくらませられ,無防備な純ちゃんにガイナが迫る!
ガイナ:「オレを踏み台にしてーー!」
踏み台にw しwてww
純ちゃんの足を取って自分の頬に置いたガイナはとても嬉しそう.
こんな攻撃はされたことないだろう.怖気が走る純ちゃんは悲鳴を上げる.
残ったマシューとオラテガは,ガイナを踏みつける純ちゃんをカメラで撮影w
そこでようやく追いついてきたアケミヤ.
アケミヤ:「あれは! 絡まれる女子を助ける伝説のフラグイベント!
しかも相手は不良じゃなくカメ小さん… まさにボクのターン! いくぞっ」
ドローモンスターカードかよ.
すっかり奪われてしまった主役の座を取り戻すため
純ちゃんを助けるため,キモイ三連星に立ち向かうアケミヤ.
ここで助けて,純ちゃんとのフラグが立つのか?!
アケミヤ:「あっ,あのー! そんな乱暴な子より… ね…?」
色仕掛けかよ!!w
肩をはだけさせるな!!
開いた口がふさがらず,声も出せなくなっている純ちゃんに
アケミヤは,「大丈夫です〜 すぐ戻ってきますから〜」と呑気に声をかけてから
キモイ三連星と共に奥へ歩いて行く.
少し離れたところで,三連星に付け毛を取って見せ,女じゃないことをばらす.
それで戦意を喪失させようというアケミヤの作戦だったが…
「それはそれで…」
「そもそも,こんな可愛い子が女の子なわけがなーい!」
「おーっと,オラテガスイッチ入ったぁ!」
「おっぱいなんて飾りです! 偉い人にはそれが分からんのです!」
なんてゆーかもう,オタクの鑑だw
そんな三連星に,逆に一層の身の危険を感じるアケミヤ.
かわいい物が好きだという考え方そのものは,アケミヤも三連星も変わらないんだろうけどなw
でも,こんなにガンダムネタをちりばめて,他の人は付いてこられてるのか心配になるぞ.
結局,三連星に追いかけ回されるアケミヤと,ただただ,見てるだけの純ちゃん.
そして,黒幕登場.
妹:「どーお! お兄ちゃんのかわいさのおかげであんたは助かったのよ! 惚れたでしょ!!」
妹よ,完全に逆効果だw
でも妹の中でのお兄ちゃん株は上がってそう.
兄妹揃ってバカという事がハッキリしたな.
日も暮れ,アケミヤ兄妹と別れて家路につく純ちゃんには,疲労感が漂っている.
そこでやっと風間の事を思い出し携帯を取りだしてみると,風間からの着信が6件も.
映画を見た時からマナーにしっぱなしで気づかなかったのだ.
そして純ちゃんは,慌てて風間の所へ駆け出したのだった.
劇中,シーンの合間に純ちゃんへ電話をかける風間が何カットか写っていた.
つまらなそうにしていた風間だったが,それはやっぱり,友達としての域を出ないのだろうか.
総評.
今回は凄かった.
男の娘アケミヤに,倒錯者アケミヤ妹,キモイ三連星と強烈なキャラクタが大活躍し,
風間どころか純ちゃんまでが霞んで見えるほどに.
いやー,笑った笑った.
百合作品に男がでてくるんじゃねぇ,と,アケミヤは元々嫌いなキャラだったのだが,
ポイントを突く良い役どころに,見るに従って好感度上がってきて,今回のこれでやられた.
まぁ,それは本作が百合と言うよりはラブコメ作品としての側面が強いからだろうけど.
前回の朋絵たちと純ちゃんが屋上でバナナで遊んでいる時にやってきた風間とか,
今回の純ちゃんに電話が繋がらなくて寂しそうにしている風間を見ると
風間にも純ちゃんに親友以上の気持ちがあるんじゃないかと勘ぐってしまうが
本当のところはどうなんだろうか.
分かってしまうともう最終回になってしまうだろうから,じっくりと進めていって欲しい.
【おまけ】
手を繋いで帰るアケミヤ兄妹.
妹はやっぱり,お兄ちゃん大好きっ子.
よく暴走するが,でもそれは全て兄のため.
そんな妹はかわいかったなぁ.