にゃんこい！ #8 炎の個人教授ランナー

　修学旅行の回がいまいちな出来だったので今回はがんばってもらいたい　『にゃんこい！』，第8話．
（前回の記事はこちら．にゃんこい！ #7 暗くなるまで待って♡ - DDC blog）

　オープニング．
なぜか商店街の真ん中で，高々とブラジャーを掲げている高坂の姿．

一体どーゆー状況なんだ．

隣にいた水野が，「それは更衣室からなくなっていた自分の下着！」と慌てて取り返す．
泣きながら走ってゆく水野と，言い訳をすることも出来ず一人取り残された高坂．
その後ろを，配達中の望月さんが，「仕方ないわよ，お年頃だもの！」
といいながら自転車で通り過ぎる．

高坂，がくりと膝を落として呟いた．

高坂：「オレ，終了のお知らせ…」

　時間は少しさかのぼり．
学校を終えて家に帰ってきた高坂．
家に入ってみると，既にツインテール姉妹が居た．

通い妻か．羨ましい状況だな，おい．

お茶とケーキでくつろぎ，高坂母や妹と談笑している．
しかも電波系な琴音は，もうすでに「お義母さま」と呼んで馴染みまくり．
これ以上ややこしくされては敵わないと，
高坂はツインテール姉妹の手を掴んで強引に外に連れ出した．

「離せ」と嫌がる朱莉に対して，琴音は「ずっと離さなくていいです…」．
その際にまた自転車で通りすがる望月さん．

望月：「潤平君，結構強引なのね…　そうよね，男の子はイくときはイかなくちゃ！」

望月さん，今日はがんばってるなー．

　今日もツインテール姉妹は，困っている猫，ミッチーを連れてきていたのだ．
公園で落ち着いてからその願いを聞いてみると，「スズメを捕れるように鍛えて欲しい」と．
ネコのくせにスズメも捕れないミッチーに泣き付かれ，高坂は仕方なく鍛え上げることを約束する．
それを聞いて喜ぶツインテール姉妹とネコ一同．

琴音：「今夜はお赤飯と鯛の尾頭付きとのことです．みんなでお祝いしましょう．
　先ほど，お義母さまと鈴ちゃんが目を離している隙に，盗聴器を仕掛けさせていただきました〜♪」

さすが琴音，抜け目ない手口…
そーゆー事は前に止めると約束したはずだと，朱莉が突っ込む．

朱莉：「盗聴は二十歳になってから！」

アルコールやタバコと一緒にすんな．

笑いながら冗談だと話した琴音だったが，高坂が家に戻ってみると，夕飯はまさしくそれ．
冗談じゃない．本当に仕掛けてるよ…
高坂母と鈴は，呑気に「家族が増えるなら増築か，二世帯住宅か」なんて話している．

　翌日．
ミッチーを鍛え上げるため，ミッチーと一緒に朝のジョギングをする高坂．
河川敷を走っていると，同じく個人練習をしていた水野が声をかけてくる．
慌ててネコを隠れさせ，高坂は水野と立ち話．
ジョギングの話をしていた二人は，良い雰囲気に…

高坂：「水野…」

水野：「高坂君…」

先輩：「楓…」

いきなり現れて会話に参加してくる一ノ瀬先輩w
待ってました！
一ノ瀬先輩も高坂のジョギング姿を見ていたようで，高坂を水野から引き離してアプローチ．

先輩：「分かるぞぉ…　つまり体を鍛えて，身も心も私に相応しい男になろうというのだな！」

相変わらず，自信過剰というか自分中心な一ノ瀬先輩．
そこがいいんだけどさ！

しかし高坂には即，否定されて先輩は地面にへたり込む．

先輩：「まったく！　この腰砕き上手め」

打たれ強いのか弱いのか，よく分からない一ノ瀬先輩だ．
しかし強引さは今日も健在，高坂に陸上部に狩り入部しろと命令する．
水野との中を応援つもりなのだろうけど…

先輩：「体験入部するからには，ラブラブ一直線で楓と愛のゴールテープを切らないと，即
　私と結納ーー！」

またでたw　即結納．
遊園地でゴールインできなかったんだから，高坂はもう結納しちまえよ．
でも高坂はネコを鍛える使命を忘れてないか．

　放課後．
強制的に体験入部させられた高坂は，陸上部で一ノ瀬先輩と一緒に基礎トレーニングをしている．
そこへ遅れてやってくる水野．と，住吉．
住吉も話を聞いて，運動不足解消のためといって体験入部に来たのだ．
本当はそれ，高坂を放っておけないだけだろ．

そう一ノ瀬先輩に話す水野だが，意に介さず先輩はじっと一点を見つめている．

先輩：「一年365日24時間けしからん乳だ…」

住吉の乳を鷲掴む先輩．
住吉ももう慣れてしまったのか，一ノ瀬先輩の胸を掴み返して二人で乳のつかみ合いを始める…
なにがしたいんだ君らはw

　一通り揉み合ったあと先輩は，「乳を見てる，もとい，他の部員を見てるから」と
水野に高坂と住吉の指導を任せる．
水野は二人を従えて陸上の訓練をする…はずが，なぜか始まったのはテニス．

水野：「助っ人だよ，助っ人ー．頼まれちゃってー」

その後も，バスケ，ソフトボール，卓球，相撲，水泳,バレーボール，シンクロ，カバディと
ひたすら他の部の助っ人ばかり．
しかもかなりハードな運動で，一緒に廻った住吉は息を切らしているのだが，水野は平気な顔している．
小さな体にどれほどのエネルギーが詰まってるんだ，水野．

　ここでCM，アイキャッチのセリフ．

鈴：「ね，お父さんは？」

母：「お父さんは…　帰ってこないわ」

一体なにがあったんだ，高坂父…

高坂：「父さん，高坂家の安全は…　　しーんぱーい！！」

「オレが守る！」って続くんじゃないのかよw

　さてCM開けて．
そんなこんなで水野との部活動や朝の練習を楽しんでいる高坂だったが，
ミッチーを鍛えるという約束はすっかり二の次状態．
今日も水野と2人きりの下校を楽しんでいる．

その途中，前に水野から借りたハンカチを返そうとカバンをあさる高坂．
そして取り出されたのが…

なるほど，これがオープニングに繋がる，と．
この後オープニングのフィルムが再度流れる．
おいおい，手抜きかよ？

　翌朝小雨が降る中，それでも河川敷に朝練に来た高坂．
前日のショックか，水野は姿を見せない．

そこへやってきたミッチーは，なぜか水野のハンカチをくわえている．
問い詰めてみれば，高坂のカバンに下着を入れたのは自分であるとアッサリ白状するミッチー．
水野との仲を邪魔されて怒る高坂だが，ミッチーにも言い分はあった．

ミッチーににも好きな人，いや，好きなネコのスーちゃんが居るのだが，
スズメを捕れるない貧弱な坊やは嫌だと言われたのだ．
そして鍛え直すために高坂を頼ってきたわけだが
肝心の高坂は女とうつつを抜かしていて，全然特訓にならない．
そりゃ，ミッチーも怒るに決まっている．

ミッチー：「潤平さんが協力してくれれば，スーちゃんとうまく行けるかもしれないのに…
　潤平さんは自分ばっかり幸せになって…　ヤキモチ焼いたっていいじゃないかー！
　だってネコだものー！　 by ミッチー！」

「だもの」はともかく，非を認めてミッチーに謝る高坂．
二人でがんばろうと再び約束をする．
ミッチーも下着のイタズラを謝って，誤解はとけるよと高坂を励ます．
その程度じゃ…　と思っていたら，妙にテンション上げる高坂．
「何とかなる気がしてきたぜ―！」と根拠無い自信を取り戻して，二人は特訓を開始するのだった．

ダッシュ，階段登り，卓球，フリスビー，ハードル，高飛び，水泳，バーベル上げと
一介のネコに対して無茶とも思えるトレーニングを続ける高坂．
でもその甲斐あって，ミッチーは男らしいネコに成長することができた．

体も引き締まり，声質まで変わってしまっている．
一緒にやってた高坂には大した変化はないのに．

　さて一方の水野．
学校の昼休み，一ノ瀬先輩と住吉と共にお昼ご飯を食べているが
やはり高坂のアレをまだ気にしているようで元気がない．
心配する一ノ瀬先輩たちに，「部室から下着がなくなって…」という前置きしてから，

水野：「…男の子って，女の子の下着に，興味がある物なのかな？」

それだけで全てを察知した一ノ瀬先輩と住吉は，鬼の形相で階段を駆け上り高坂の教室へ．
水野のことは全て高坂のせいなんだなw

住吉：「おまえ，楓の下着を盗んだって，どーゆーことだぁ！」

先輩：「どうしてあたしの下着を盗まないのだぁ！！」

先輩，怒るトコそこかw

高坂は慌てて，「誤解だ，ネコがオレのカバンの中に…」と言い訳する．
が，もちろんそんな話，誰も信じるわけがない．
なんで誤解は解けると高坂が思えたのか，その方が不思議だ．

友人たちも一緒になって，その言い訳は苦しいと責められる高坂だったが，
なんと幸運なことに，ハルヒコが現場を目撃していたのだ．
下着くわえたノラネコが，男子更衣室に入っていくのを．
それを聞いて，みんなヨカッタヨカッタと笑いながら去ってゆく．
こんな解決の仕方でいいのか…

　水野にも誤解だったと伝わり，二人きりの屋上で仲直りする高坂．
ハンカチを返して，まだ何かを言いたげな高坂だったが，水野は「また明日」と部活に行ってしまう．
「また二人で朝練しよう」とか，高坂は言いたかったんじゃないだろうか．

そんな二人の様子を，無事カップルになったミッチーとスーちゃんが見ていた．

ミッチー：「今度はあんたががんばる番だぜ」

　総評．
ストーリとしては普通．
どちらかというとラブコメのラブに比重が置かれてたような放送回だったけど，
そのラブも大きな展開を見せるわけでもなく，盛り上がりに欠ける．

かといって，コメの部分も一ノ瀬先輩と琴音ででなんとか保ったって感じ．
登場人物が増えたせいか，ストーリぶつ切りな感じがして
全体としての芯みたいな物が見づらくなっている気がする．
その話その話でヒロインは絞った方がいいんじゃないかなぁ．化物語みたいに．
ミッチーはかっこよくなってて良かったね．

　それよりも気になったのは作画．
人物のロングショットで手を抜きすぎ．やっつけ感が見て取れる．
また途中でも触れたが，オープニングで使ったシーンが丸々，ストーリ中盤で再利用して流されていた．
（中盤の山場の部分ををオープニングにも使って，かさを増やしたって感じ）
なんか，かなメモのダイジェストの回を思い出すな…
でもこっちは納期に間に合わなかっただけだろ．

それでもアップの表情はいつものように綺麗だったし，
一ノ瀬先輩と住吉が階段を駆け上がるシーンは，いい書き込まれ方だった．
来週は二倍がんばってもらいたい．

【おまけ】
　ツインテール姉妹の密談．
琴音は盗聴に飽きたらず，盗撮カメラまでつけようかとと琴音が朱莉に相談している．
「高坂先輩は嫌がるかしら？」と悩む琴音．
嫌がらないやつが居ると思ってるのか．

琴音：「でもぉ〜．嫌がってる高坂先輩の顔，た･の･し･み♪」