そらのおとしもの #8 血斗(マツリ)は誰がために


 そろそろ最終回へ向けての流れが見えてくる,『そらのおとしもの』,第8話.
(前回の記事はこちら.そらのおとしもの #7 頭脳少女(トキメキ)の転校生 - DDC blog





 本日は夏祭り.
ソハラはイカロスとニンフを自宅に呼んで,一緒に着物の着付け.
相変わらずのおっぱいアニメだ.







ニンフ,その下着?は一体どーなってんだ.






 お祭りに繰り出したトモキたちは,怪しい店を発見する.
その名も,射的「JUDAS」.
一応,弾はコルクだが,妙にリアルな銃ばかり置いてあって
的になるべき景品が存在しない.


いぶかしんでいるお祭り参加者たちの前に会長が現れ,
街の人たち全員に楽しんでもらえるように,サバイバルゲームを企画したという.
そしてその賞品,現金で一千万円…







いくら組長の娘とはいえ,これは気前が良すぎる.
ここで出てきた怪しい射的屋は,このイベントの為に会長が呼んだプロの夜店屋だとか.
こういう人間には顔が利きそうな会長だ.





 前代未聞の賞品に釣られて,街ぐるみで行うことになったサバイバルゲーム
公民館のバーチャンや,魚屋のあんちゃんなど,見知った顔に襲われるトモキ.
大金がかかっているので,相手もかなり本気だ.







バーチャン,こえぇw
これコルク銃だからまだ笑い話になるけど,実銃でも同じ展開になりそう.
結構,ブラックな話だとおもうぞ.





守形先輩もスナイパーライフルでゲームに参加していた.
遠くから感じる対戦相手に,自分と同じ匂いを感じる守形先輩.


その相手は会長だった.
幼なじみだけあって,相手のことをよく分かっている二人.
双方,譲る気はさらさらなく,接近格闘戦へ.







二人ともかなりの使い手だ.
トモキはその脇で,ただ震えるばかり.





 そうしていると,遠くから銃声と共に街の人たちの悲鳴が聞こえてくる.
守形先輩が目をやると,そこには空を飛びながらガトリング砲を打ちまくるイカロスの姿.







老人:「この世の終わりじゃ… 神がワシらを,滅ぼしにきたんじゃあ!



いろんな意味でやりすぎだ…




ガンシップと化したイカロスによって,屍が積み上げられる.
狙われた会長を身を挺して庇う守形先輩だったが,二人とも犠牲に…


って感動シーンな演出をしてるけど,これタダのサバゲーだから!
そのやりたい放題のイカロスも,トモキからのツッコミを受けて脱落.







飛んでしまったことは不問.





 で,脱落したイカロスは,会場から離れたところでニンフの姿を見つけて近付く.
するとニンフはまたイカロスにイチャモンをつけてきた.
イカロスを蹴倒し,「ウラヌスクイーンをシナプスに連れ帰る」と踏みつける.
しかしあくまでも自分は愛玩用エンジェロイドだと言い続けるイカロスに苛つくニンフ.







蹴りを入れたり髪の毛掴んだりと,ずいぶんな悪役っぷり.
感情にも制限をかけられてるイカロスは,されるがまま.




 ニンフはハッキングによって,イカロスにかけられた記憶のプロテクトだけ解除する.
そして過去を思い出すイカロス.
それはウラヌスクイーンとして,人間たちを虐殺している記憶だった.
力なく倒れるイカロス.
その目からは涙が流れる.



その姿を見て,楽しそうに笑い声を上げたニンフだが,それがおかしいことに気付く.
感情制御のプロテクトまでは外していないはず.なのになぜ泣ける?
それに気づいた時は既に遅く,イカロスの体に変化が現れていた.







赤い瞳.大きく光る翼と頭上のリング.
そうしてウラヌスクイーンとしての機能を取り戻したイカロスは,
圧倒的な火力でニンフを追い詰める.



イカロス:「私はマスターの所に戻る―.お願い,退いて!







それでもイカロスは,ニンフを倒すことはしないのか.
後顧の憂いを断つって言う言葉もあるんだけど.




 差を見せつけられたニンフは,イカロスの提案をのんで消えてゆく.
捨て台詞を残して.



ニンフ:「あんたの正体知ったら,あんたのマスターはどう思うでしょうね?
 この,大量破壊兵器が!







 話はサバゲー会場に戻って
イカロスがガトリング砲でほとんどの参加者を倒したおかげで,勝率がぐんと上がったトモキ.
駆けずり回って敵を倒し,ついに最後の相手であるソハラを前にする.
が,ソハラが手にしているのはコルク銃ではなく,実銃.
銃弾がトモキの側をかすめる.







リアルな質感に喜ぶソハラ.
いやいや,気づこうよ.



テンションが上がりきってしまったソハラには話も通じず,
賞金よりも命が大事とトモキは逃げ出す.
楽しそうに追いかけるソハラ.







ソハラは賞金の使い道をあれこれ妄想して,トリガーハッピー状態に.
トモキと遊園地や旅行にに行くことを妄想してるけど,その前に死んじゃうって.





 ついに追い詰められたトモキに向かって引き金を引くソハラ.
危機一髪の状況で,イカロスがトモキの前に立ちふさがり,銃弾を受けてしまう.
そして倒れるイカロス.







目の前の光景に崩れ落ちるトモキ.
ようやく本物だと気づいたソハラは,ふるえて声も出せないでいる.



トモキ:「イカロスーーーーーーーーー!!」




イカロス:「はい」







ズコー.
ま,お約束.






 結局その後は,実は参加者だった射的屋の怪しい店長が現れ,
トモキとソハラを倒して優勝.








賞金の1000万円は会長と二人で山分けして去っていった.
会長,あなた町人に勝たせる気なかったでしょ.





 そして今回のエンディング Ver.8.0.
トモキと守形先輩でおくる,「ワイルドセブン」.





軽トラもアレだが,自転車に乗ってる守形先輩がウケル.





 Cパート.
サバゲーが終わって花火を見ていたトモキは,イカロスが傷だらけであることに気づく.
さっきの銃弾の盾になったことを思い出して,「女の子なんだから無茶するな」と説教するトモキ.
その言葉にイカロスは,また涙を流してトモキの背中にすがる.
トモキは何も語らず,そのままにさせておいた.











 総評.
今回もギャグよりはシリアスストーリの方に比重が置かれた感じ.
片方だけで一話分のエピソードになりそうだけど,短縮スケジュールだろうか.
ちょっと勿体なく思った.


 ストーリに大きく関わるシリアスパートでは
ついにイカロスの記憶が戻り,兵器としての片鱗を見せつけた.
その記憶にはかつてのイカロスのマスターの姿もあり,今後
旧マスターとトモキとの三角関係みたいな流れになるんだろうか.
いや,さすがに生きてないか.


最後のシーンでイカロスが泣いたのは,心配された事への嬉し涙か,
それとも過去を思い出しての悲しみの涙か.
そしてトモキは,初めて感情をあらわにしたイカロスにどんな思いを抱いたのか.
まったく語られなかった.
ちょっと気になる.


ニンフは最後まで悪役だったなぁ…
作戦失敗で廃棄処分 → 行く宛もなくトモキの家へ → ごめんなさい.
みたいな流れになって欲しくもある.



 ギャグパートでは.見知った顔の近所の住人が
欲望に向かって生々しい姿を晒すという少々,黒い話.
あまり深く考えないで,バーチャンも必死だって所で笑っておこう.
ソハラ程度のなら,まだ可愛いで済むんだけど.


逆に賞金にはあまり関心がなさそうに見えた守形先輩と会長.
どちらかというと,「今日こそここで雌雄を決する」みたいな雰囲気がカッコよかった.
あいにく,イカロスのガトリング砲で決着は付かなかったが,
その時にも,勝負よりも会長の身を守ろうと動く守形先輩のかっこよさと言ったらもう.
弾はコルクで,そこまでする必要はなかったんだけど.



ちなみに,今回出てきたテキ屋の主人は,同作者の別作品の登場人物らしい.