とある科学の超電磁砲 #9 マジョリティ・リポート



 木山先生の脱ぎっぷりが光る『とある科学の超電磁砲』,第9話.
(前回の記事はこちら.とある科学の超電磁砲 #8 幻想御手(レベルアッパー) - DDC blog






 病院の待合室で木山先生を待つ御坂と黒子.
御坂は座ったまま眠りこけている.
声をかけても起きようとしない御坂に,黒子はイヤラシイ笑いを浮かべる.




黒子:「では,ここは目覚めのキスを…









残念ながら寸前で気づかれてどつかれる黒子.
あと少しだったのに惜しい!




 二人は,「レベルアッパー」の話をしようと木山先生を捕まえる.
いざ話をしようとすると,「ここは暑い」と言い出す木山先生.
こ,この流れは…









サービスカットキター!
御坂は以前の件で慣れてはいるが,黒子は初めて見る行動に仰天.
木山先生は,(一応)風紀委員である黒子に怒られてしまった.





 その頃の初春.
「見せたいものがある」とサテンさんに呼び出されていた.
あとからやって来たサテンさん,後ろかこっそり初春に近付き,




サテン:「今日は青のストライプか〜









お前はホントに酷い.
どうしてこっち側からめくらないのか!









サテンさんを怒る姿もラブリー.
初春かわいいよ初春.






 連れだって歩く二人は,喫茶店?で御坂と黒子が
木山先生と話しているところに遭遇して同席する.
御坂たちは木山先生に「レベルアッパー」の解析を頼んでいたところ.
今回,意識を失って病院に担ぎ込まれた人間に共通してみられるのは,
「レベルアッパー」を使ったであろう疑い.
これを大脳生理学の専門家である木山先生に見てもらえば,解決も早いと考えたのだ.
しかし,肝心の「レベルアッパー」については少しも情報は掴めていないわけで.




 そんな話を聞いて,サテンさんは自分がダウンロードした「レベルアッパー」を
得意気に披露しようとしたが,ジャッジメントである黒子の
「使用者に副作用が出る可能性があるため保護する」という言葉を聞いて,
出かかった言葉を飲み込み,慌てて誤魔化した.









麻薬のような扱いになっていたので,話しにくかったんだろうか.





慌てたサテンさんは,コップを引っかけて倒してしまう.
こぼれたアイスコーヒーは木山先生のストッキングを濡らしてしまった.
もちろんこの流れも…









またキター!
さすが妖怪脱ぎ女,人目も気にせず目の前でストッキングを脱ぎ始めた.
再び説教を始める黒子に木山先生は弁明する.




木山:「しかし,起伏に乏しい私の体を見て,劣情を催す男性がいるとは…



黒子:「趣味趣向は人それぞれですの!
 それに殿方でなくても,歪んだ情欲を抱く同性もいますのよ!








黒子,それは自分のことだろう.





 一通り話をしたところで,店を出て木山先生と別れる.
黒子と初春もジャッジメント支部に戻って仕事をすると言って別れようとするが
既に御坂とサテンさんの姿はない.



サテンさんは店を出て直ぐ,その場を抜け出していた.
せっかく手に入れた「レベルアッパー」をこのままで手放したくないという思いで.
そこへ心配した御坂が追いついてくる.


御坂には,何でもないと言って誤魔化したサテンさん.
その時落としたお守りから,サテンさんは学園都市に来る直前のことを思い出す.
そのお守りは,サテンさんが母親から渡されたものだった.



母:「何かあったら,直ぐ戻ってきて良いんだからね.あなたの身が一番大切なんだから」









しかし,何もなかった(無能力者だった)場合はどうすればいいのか.




サテンさんは,そんな母親の気遣いを“重い”と感じていると話す.
「レベルなんてどうでもいいじゃない」と御坂は慰めの言葉をかけるが,
Lv5の人間にサテンさんの気持ちは分かるまい.
“ある”と“無い”の差はずっと大きいのだ












 日が変わって.
未だに「レベルアッパー」を使えないでいるサテンさんが街を歩いていると
偶然「レベルアッパー」の取引現場に出くわす.
しかも客の男は不良たちから法外な値をふっかけられていて,取引と言うより恐喝だ.
サテンさんは勇気を出して止めようとするが,









不良:「何の力もねぇヤツに,ごちゃごちゃ指図する権利はねぇんだよ




この学園都市,ホント治安悪いな.




 ちょうどそこへ「レベルアッパー」の捜査をしていた黒子が登場.
サテンさんが絡まれているのを見て怒っている.




黒子:「今日の黒子は危ないですのよ」









続けざまに二人の不良を倒すが,
しかし最後の一人は不思議な能力を使い,黒子を翻弄する.
脇腹に一撃を食らってしまった黒子は劣勢に立たされ,廃ビルの中に逃げ込む.









何か,黒子は痛々しいシーン多いなぁ…
職業柄しかたないんだけど.





男の能力は「トリックアート」と言い,光を屈折させて自分の居場所を誤認させるもの.
どこにいるのか分からないのでは,攻撃を当てることも捕まえることもできない.
そこで黒子の取った作戦は,廃ビルごと相手を潰す


崩落に巻き込まれ,能力どころではなくなった男を捕まえて黒子はテレポートで脱出.




黒子:「少々やり過ぎてしまった感はありますが…









ビル一つ潰しておいて,少々どころではない.




そして男から押収した音楽プレーヤで
「レベルアッパー」がミュージックファイルであることが判明する.






 残されたサテンさんは,アンチスキルに連絡し,黒子が無事なことを確認してから
その場から逃げ出していた.
また一人で歩きながら考えるサテンさん.




サテン:「いやだな,この気持ち… あたしと同じ中学生で,あたしと同じ年齢で,
 あたしと同じ女の子なのに,あたしと違う世界に住んでいる人がいる.
 能力者とLv0では,何もかもが違う…









自分だけが取り残されている気持ちにさせられるのだろう.
不良の言った言葉も,説得力あるように聞こえたに違いない.
そしてその手には「レベルアッパー」がある.





そうして歩いていると,サテンさんは学校の友達に出会う.
彼女たちも同じ無能力者.
みんなと何気ない会話をしていたサテンさんだったが,
その途中で「レベルアッパー」の話題になった時,思い切って口に出した.





サテン:「…あのさぁ! あたし,それ… もってるんだけど…











 総評.
ついにサテンさんがダークサイドに飲み込まれるかの瀬戸際.
しかも,一人じゃ怖いから友達と一緒にという,より酷い手口.
でも,今まで隠されていたコンプレックスがあらわになってきて,
普通の人間(学園都市では普通未満だが)としての苦悩がよく見て取れる.
「レベルアッパー」でどう変わるのか,そして彼女の結末に救いはあるのか.
刮目せよ.





 悲劇のヒロイン的な役割のサテンさんに比して,今回のヒーローはもちろん黒子.
被害者がサテンさんというのもあって,不良ども相手にいつになく厳しい顔を見せていた.
でもビル一棟潰すというのは,どちらかというと御坂的だな.


御坂はほとんど活躍無し.
その分,木山先生が脱いだ!
初春は今回もかわいい!
OK,OK,何も問題なし!



結局,上条ちゃんはもう出ないんかなー.