生徒会の一存 #10 片付ける生徒会
文化祭のテーマは「熱血」! 『生徒会の一存』,第10話.
(前回の記事はこちら.生徒会の一存 #9 私の生徒会 - DDC blog)
本日は学校の文化祭.
準備に追われていた生徒会も,始まってしまうと特にやることはない.
いつものようにダベっている.
出店で買ってきたたこ焼きを勧める会長.
会長:「一個だけなら食べてもいいよ?」
杉崎:「…なにかがエンドレスになりそうなので止めときます」
エイトな感じがするしな.うん.
そして今日のテーマをぶっ立てた会長は,「感動する物語が大切だ」と語り始めた.
会長:「昨今の生徒会でだべってるだけの作品なんて,物語とは呼べないわ!」
主役自ら自分を否定するようなこと言っちゃダメだってw
そして,すぐ痕に控えた生徒会主催の寸劇を感動するものに変えたいと提案.
深夏:「まてよ! 寸劇はガクエンジャーになったんじゃ!?」
会長:「あんなの嘘に決まってるでしょ?」
第6話の感動話は,アッサリと無かったことに.
かわいい顔して,この手のひらの返し方は酷い.
しかしいきなり感動話と言われてもそう簡単に用意できないのでは?
でも会長はがんばって,即興で感動話をつくってみる.
会長:「ネズミのお母さんは,子供に自分の分のチーズを分け与えました――. おしまい」
えっ?
他のメンバーも顔を見合わせて,どう反応すればいいのか困っているが
会長自身は溢れる涙を止められない.
会長:「私のチーズをあげるからぁ,死なないで〜!」
あのストーリでここまで大泣きできるのも一つの才能だ.
あきれ果てるメンバーを尻目に,会長は一瞬で気持ちを切り換える.
会長:「というわけで,今日は誰かに死んでもらおうと思うの」
会長,今日は飛ばすなぁ.
そうして「恋人早死に感動の法則」を語る会長に,深夏も仲間の死は熱血展開だと乗ってくる.
これでまず,「深夏がかばう」事が決定.
次に出てきたのは,「記憶喪失はラブコメにおける最高のスパイスなんだよの法則」.
自分が記憶喪失になる,と名乗りを上げた真冬.
真冬:「杉崎先輩との甘い日々を,全部忘れちゃうんです…
先輩は真冬を好きだというのに,真冬は先輩を気持ち悪い人扱いなのです!」
日頃からそんな扱いじゃん.
続いて知弦さんが感動するストーリのアイデアを語り出す.
“放課後の誰もいない教室,
杉崎(仮)はそこで,幼なじみの千鶴子(仮)を待っていた.
幼なじみの肩書きを恋人に変えようと決意して.
やって来た千鶴子(仮)は「自分も話したいことがあった」と語る.
自分と同じ気持ちだった?杉崎(仮)の鼓動が早くなる.
そして千鶴子が少し照れたように,それでも嬉しそうに語ったのは
「三日前から男の子と付き合い始めた」事だった.
とても嬉しそうに彼のことを話す千鶴子(仮)に杉崎(仮)は
自分の本心を封じ込め,応援の言葉を連ねて送り出し,
そして誰もいなくなった教室で,ひとり泣いた.”
王道だけど切ないストーリに,それを聞いていた会長たちは号泣.
でも切なすぎるという反応に,知弦さんは後日談を付け足す.
“その後記憶喪失になって,全てを忘れてしまいました.“
やっつけすぎだろw
モデルに使われた杉崎が感情移入しすぎて納得いかないというので
さらに後日談がつくられる.
“しかしその後に二人は結ばれて60年を一緒に過ごし,
杉崎(仮)は最後の時を千鶴子(仮)の胸の中で迎えていた.
幸せな人生だった,と語って事切れた杉崎(仮).
逝ってしまった杉崎に千鶴子(仮)は微笑んだ.
千鶴子:「へっ,これで財産は…!」”
知弦さんは「これはハッピーエンドだ」と説明するが.
全員号泣している生徒会メンバーは大反論.
知らない方が幸せって事もあるよね.
さすがに知弦さんの話は使えないが,それぞれの設定で寸劇の練習が始まる.
深夏は投げ込まれた手榴弾を飲み込んで,みんなを爆破から守って死に,
真冬は姉を失ったショックで記憶喪失になった上,杉崎に触られると死ぬ設定で死に,
会長は花粉症で死ぬ.
そしてその全ての黒幕だった知弦さんは,間違って毒針を自分にさして死ぬ.
最後に杉崎は,皆に死なれて絶望で自死.
死ねばいいってもんじゃないw
小学生でももっといい話つくるわ.
そんなどーにもならない状態のままで寸劇も終えて,文化祭は終了する.
しかし後片付けが生徒会の仕事と言うことで,ここから気合いを入れる面々.
知弦さん,気合いの入れ方間違ってるよ!
これは寸劇でやったガクエンジャーシープの衣装のままだとか.
結局ガクエンジャーをやったんだな.
生徒会の最後の仕事として,届けられた落とし物たちの整理を始める.
杉崎が集められた落とし物を手に取っていると,なぜか… パンツ.
どんなシチュエーションでパンツを落とすというのか!
パンツを手にする杉崎にドン引きする生徒会メンバー.
落とし物だと言っても信じて貰えない杉崎は,なんとか取り繕おうとする.
杉崎:「きっと,普段パンツを履いてない女の子が,ですねぇ,
学園祭だし,たまには履こうかしら〜と思ったものの,履かずに持ってきてしまったとか――」
言い訳スキル0だな.
でもその話を聞きながら,腰の辺りをポンポンしていた真冬.
真冬:「はぁっ!」
マジデ?
まさかのノーパン展開?! と思ったが残念,話は続かない.
杉崎がいると仕事がはかどらないと言われ,
会話禁止の上,一人だけ部屋の隅っこに追いやられる杉崎.
しかし一人でもブツブツ言っているうちに神の存在についてまで独り言を発展してしまったり
うっとーしいモノローグが挿入されたりして,他のメンバーには気が散って仕方ない.
「普通の話をしろ」と言いつけたら,杉崎の口から出たのは「ぽっこんちょ」.
大した話じゃないから,と杉崎はその話を止めるのだが
思い出し笑いをする杉崎を見て,他のメンバーはこれまた気になって仕方がない.
ここでもニコニコ弾幕か.
このあと,全員で杉崎に問い詰めるシーンで終わってしまったが,
なんなんだろう,「ぽっこんちょ」.
そんなバカが続くせいもあって一行にはかどらない落とし物整理.
クラスや部活の出し物の片付けもなかなか進んでない様子で,
また生徒会の不手際と新聞部に書かれるんじゃないかと杉崎が話す.
会長:「みんな,つまんなかったのかな…」
悲しそうな会長に,真冬が「逆じゃないか」と答える.
真冬:「だって,片付けたら本当に終わっちゃうじゃないですか.学園祭」
真冬の言葉に元気を出したのか,会長は校内放送で全校放送に向けてスピーチ.
会長:「楽しい学園祭は終わったんだから,いつまでもうじうじ引きずらない.
わたしが生徒会長でいる限り,もっともっと,楽しいイベントいっぱいやるから.
過去じゃなく,未来に期待すべし.だから,安心して片付けていいよ?」
立派なスピーチでした.
下校時刻になって.
それでも落とし物整理は終わらない.
杉崎がいつものように一人で残って仕事を片付けておこうとすると,
帰り支度をしていた生徒会メンバーも一緒に残ると言ってくる.
「つまらない仕事は自分に任せろ」といって帰そうとする杉崎.
真冬はそれを遮る.
真冬:「楽しいです.杉崎先輩と夜まで残って雑務をするの,楽しいです」
他のメンバーにも言われて根負けした杉崎は,みんなで残って仕事に取りかかるのだった.
総評.
妙におとなしかった.
いつものギリギリ感というか,テンションの高さはあまり見られなかった.
…のは,やっぱり真冬の活躍が少なかったからか?
イイハナシダナーと言えるほどにいい話に感じられなかったのは
速鳥が暗黒の高校時代を過ごしたからなのかもしれない.
文化祭なんてリア充の為のイベントだろ!
結局,生徒会の劇はガクエンジャーが行われたようだが,
事後に生徒会の面々から結果が語られたのみ.
悪役になるはずの知弦さんがガクエンジャーシープになったせいで,
リーダーのレッド(もちろん会長)が敵になるという,ただの仲間割れ劇だったらしい.
それはそれで見てみたいんだけどなー.
DVD 特典とか,ドラマCDになったりするかしらん.
今回は真冬分が不足していたので,アイキャッチの画像を掲載.
エコーオブデス兄さんと中目黒,次はいつ登場するんだろう.
実は期待しているんだがw
【追記】
今回はパロディー要素が少なかったので忘れていたけど,恒例の元ネタ解説サイト.