とある科学の超電磁砲 #12 AIMバースト



 胎児状のバケモノと対面した御坂にはSANチェックが必要だろう.『とある科学の超電磁砲』,第12話.
(前回の記事はこちら.とある科学の超電磁砲 #11 木山せんせい - DDC blog





 木山先生から生まれたバケモノはアンチスキルの攻撃を受けるが,全然効いていない.
それどころか,なぜか攻撃によってどんどん大きくなって行く.









 アンチスキルが相手をしているうちに,御坂と初春は木山先生に現状を説明させる.
あのバケモノ,AIMバーストと名付けられたそれは
脳のネットワークが具現化した物で,一万人の思念の塊だという.
つまりそれは,無能力者の劣等感だったり低能力者の焦りだったり,力への渇望だったり.


そのAIMバーストへの対処法を聞かれた木山先生は,
事件の黒幕にそんな事を聞くのかと自嘲の笑みを浮かべる.



初春:「子供たちを助けるのに,木山先生が嘘付くはずがありません.信じます








初春はいい子だねぇ.



その素直さにかつての教え子の姿を見た木山先生は
《レベルアッパー》のアンインストールプログラムでネットワークを壊せば
AIMバーストも消えるだろうと話す.


それを聞いた初春はプログラムを持って病院へ向かい,
その間,御坂は原子力実験炉へ向かいだしたAIMバーストを足止めすることに.










 しかし,いくら攻撃を仕掛けてもすぐに再生を繰り返すAIMバースト.
これでは打つ手がないと思われたが,初春のアンインストールプログラム(これも音楽だった)が
街中に流され使用者たちのネットワークが切断され始めると,AIMバーストの再生能力も落ちてきた.


御坂の攻撃を受けて苦しむAIMバーストから聞こえてくる怨嗟の声.
それは《レベルアッパー》使用者の苦悩の言葉.
御坂はそれに答える.



御坂:「ごめんね,気付いてあげられなくて… がんばりたかったんだよね.
 うん,でもさ.だったらもう一度がんばってみよ.こんな所でくよくよしないで,
 自分で自分に嘘吐かないで



サテンさんに掛けているつもりでもあるのだろう.
そういって放った御坂のレールガンはAMIバーストの核を打ち抜き,
それは消滅していった.





 そして木山先生はアンチスキルに連行されてゆく.
御坂は,これからどうするつもりかと木山先生に声を掛ける.
木山先生の事情を知って,御坂も法に触れない範囲でなら協力する気になったのだ.



木山:「もちろん諦めるつもりはない.もう一度やり直すさ.
 刑務所だろうと世界の果てだろうと,私の頭脳はここにあるのだから.








天才の余裕だね.






木山:「ただし,今後も手段を選ぶつもりはない.
 気に入らなければその時はまた,邪魔しにきたまえ








やっぱり木山先生はかっこいいな!






 全てが終わったところでようやく現場へやって来た黒子.
御坂の無事な姿を見て抱きつくが,勢いに任せて馬乗りに.



黒子:「ヒッヒッ… どうやら電撃を放つ体力も残ってないご様子.
 ここわぁ,黒子が隅々まで見て,さすって,癒してあげますのっ!









まさに黒子のターン. がんばれ! 既成事実だ!






 そんな黒子から話を聞いて初春は病院へ走る.
サテンさんの意識が回復していたのだ.









何事もなかったかのように振る舞うサテンさんだったが,
傷だらけの初春の姿を見て,抱きしめる.








サテン:「ごめん… つまんないことにこだわって,内緒でズルして,初春をこんな目に遭わせて…
 あたし,もう少しで,能力なんかよりずっと大切な物をなくすところだった



さすがのサテンさんも,今回の事件には色々思うところもあったんだろう.
正直な自分の気持ちを初春に伝える.
この二人も御坂と黒子に劣らず良いコンビだよなぁ.


そんな感動の場面も,次のサテンさんの行動で台無し.








確かに,スカートめくりあってこそのサテンさんだよなw






 総評.
予定調和的なところもあるけど,いいお話でした.ごちそうさま.
蓋を開けてみれば,低能力者にも木山先生にもそれぞれに苦しみがあり,
フィクションながらも,世界の不完全さをうまく表している話と思った.
木山先生には,もう一度登場して貰いたいなぁ.



 原作だとこの後はシスターズ編なのだが,TVアニメではオリジナルストーリになるらしく,
次回は定番(?)の水着回.久しぶりに黒子大活躍の予感だ!