聖剣の刀鍛冶 #12 刀鍛冶 -Blacksmith-



 火の手の上がる自由貿易都市.トチ狂ったように叫ぶシーグフリード.
こいつらに一体どんな決着を見せるのか,『聖剣の刀鍛冶』,第12話.
(前回の記事はこちら.聖剣の刀鍛冶 #11 真実 -Truth- - DDC blog





 夕焼けの橋の上で,川面を見ながらルークと話しているリサ.



リサ:「おぼえていますか? あの時も,こんな感じでしたよね.
 ルークがこの帽子をくれた時… すごく嬉しかったです!


ルーク:「何度も聞いた



ホント,こいつ殴ってやりたい.
リサの事が大事だと言っておいて,なんだこの態度は.



さらにルークは,ハッキリとリサの気持ちを確かめておきたいと話す.
こんな唐変木でも,リサが自分の事をどう思っているのか不安に感じているんだろう.


リサは「ルークには優しくして貰っている.だからこそ辛い」と答えると泣きだしてしまう.
自分がリーザの身代わりになっている事で,ルークに辛い思いをさせていると言って.



リサ:「わたしといれば,どうしたってリーザさんを思い出すじゃないですか!
 でも,わたしはリーザさんじゃないし,人間ですらない.
 だから,やっぱり,わたしはルークと一緒にいちゃいけないって…









そんなリサに,ルークもようやく本心を明らかにする.
リサにリーザの影を背負わしてしまった事を後悔している.リサにはリサの,
自分自身の生き方をして欲しい,と.
そんな言葉を聞いて,やっとリサの涙も止まった.



リサ:「リーザさんと関係なく,わたしはここに居たいからここに居るんです!
 もう私達は一蓮托生ですよ? 共に失っていきましょう








あーもー.ルークにはもったいなさ過ぎるイイコだよ…
「共に失う」という前向きとも後ろ向きとも,理想とも現実とも取れる言葉に感心した.





 そんな感動のシーンをぶち壊すように人外が現れる.
ジークフリートの放ったバケモノが,町の中心部までやって来たのだ.








つぶらな瞳が意外にキュート.
インスマウス面を参考にしなよ.




ルークと,陰から見守っていたセシリーでその場の人外は撃退するが
町のあちこちから火の手が上がっている.
それ見たセシリーはアリアと共に騎士団へもどり,団員たちと共に人外の駆逐に向かう.




 一方,ルークは町の高台にシーグフリードの姿を見つけ,
決着を付けるためにやつの元へ向かおうとする.
だがその時,人外の攻撃で橋が落ちてしまい,リサとは川を挟んで別れ別れに.
別の橋から合流すると言って走っていくリサを置いて,ルークは一人でシーグフリードの元へ.


はぐれたリサは,セシリーを頼る.



リサ:「ルークが,ルークがいなくなっちゃったんですっ
 橋が落ちて,わたしがぐるっとしてたらルークがいなくて,
 ずっと一緒だって,約束したのに…









そういってリサはまた泣き出してしまう.
もー,ここの所リサを泣かせすぎだろ.見てるこっちが辛い.


今は町を守っている最中で,と,こんな時に限って珍しく職務に忠実なセシリーだったが
騎士団長がルークの元に行く事を許可する.
あんな偏屈男でも,一応,聖剣の刀鍛冶,重要人物だ.
そう考えると騎士団全員で行った方がいいんじゃねーの?
シーグフリードも逮捕しなきゃだし,ルークがやられちゃうと街どころか世界が滅んじゃうぞ?,




 許可を得て,ルークの元へ走る二人(+魔剣状態のアリア).
その先を一人の女が立ちふさがる.シーグフリードの従者だ.








「人を相手に魔剣を使いたくない」といいながら,アッサリ前言を翻し魔剣で攻撃するセシリー.
なかなか大人になったな.


魔剣を相手に斬り結ぶというなかなかの強さを見せた女だったが,
なんとかセシリーが辛勝をおさめる.
だが此処までの戦いによってアリアの方が力を使い果たしてダウン.
人の姿に戻ってしまった.


アリア:「行ってセシリー… ルークの所へ――



いやいや,魔剣もなしにセシリーを向かわせたってなんの役にも立たないって!
せめて剣の形のままでいてくれれば良かったのに.




 リサとセシリーがルークの元に辿り着いたその瞬間,
シーグフリードと戦っていたルークはカタナを折られ,深手を負わされてしまった.
倒れ込むルークに駆け寄る二人を見てシーグフリードは笑う.



シーグフリード:「フハハハハハ… わざわざ殺されに来たのか? しかも丸腰とはな



まったくその通りですよ…










 今度はセシリーがシーグフリードに立ち向かう(丸腰で).
もう自分の前で犠牲になるのを見たくない,逃げろと叫ぶルーク.



セシリー:「リーザは命をかけて大切な人を守った.それは,犠牲などではない!
 リーザ=オークウッドの死を汚すな.彼女の愛を,リサの想いを,あなたの意志を,
 鞘に収めたままにするな! 抜け!構えろ! それらを汚そうとする輩と,戦い続けるんだ!!








良い事言ってるんだけどなぁ.
でも言ってるのはあのセシリーだから素直に感動できない…





 セシリーにカツを入れられたルークは,最後の力を振り絞って鍛錬を開始する.
方陣も久しぶりだ.思ってたより出番少なかったな.
「死に損ないに何ができる」と言ってシーグフリードはずっと見ていてくれた.
実はいい人.



血反吐を吐きながら鍛錬したカタナを「お前のカタナだ」と言ってセシリーに渡す.
受け取ったセシリーはシーグフリードに向かって「愛する街と人々を守る」名乗りを上げる.



シーグフリード:「愛だと? そんな戯れ言をほざくから,この世は腐るんだ!
 反吐が出る.あぁあ,ダメダメだ.貴様らが生きている事こそ救いがたい罪だ.
 どいつもこいつもヴァルバニルに滅ぼされてしまえ!



こいつ破滅主義者だったのか.
ルークのカタナを受け取って調子に乗っているセシリーは,それに対して
「ヴァルバニルは私が討つ」と宣言.
とんだ大口だ.その前に,シーグフリードですら倒せるかどうか怪しいのに.
それを聞いてシーグフリードも笑ってしまう.


「技は必要ない.大切なのは決して折れない心だ」と,実力のある人間が言えばカッコいいけど
セシリーが言ったんじゃ途端に安っぽさが先立つ台詞を吐いて戦い出す二人.
シーグフリードの振るう魔剣に対して,ルークが打ったカタナはその魔剣すら叩き斬り,
そのままシーグフリードの胸元へと.


だが鎧を貫ききる前に刀は折れてしまい,あと一歩の所でシーグフリードを討ち損ねる.
シーグフリードは怒りに顔を歪めながら,悪党に相応しい捨て台詞を残して消えていったのだった.



「ルークのカタナのおかげで心は折れなかった」と礼を言うセシリー.
そのカタナもいつもと同じように塵となって消えてゆく.
「まだまだナマクラの刀鍛冶だ」と自嘲するルークと,それに寄り添うリサと共に
3人は街を守る為に,まだ跋扈する悪魔との戦いに赴いていった.




丸腰と死にかけで何ができるんだと思いながら『聖剣の刀鍛冶』最終話終了.







 総評.
なんつーか,完全にシーグフリードがダメダメだな.
結局これ,会議でセシリーに恥をかかせられたから,怒って町を攻めたって事だろ.
冷静そうな顔して,やってる事は子供じゃん.
「愛はくだらない」とか「ゴミみたいな街」とか,厨二っぽい発言だけが目立った痛い人.
この後どうすんのさ.正体ばれちゃって,帝國へ戻れんの?
それとも帝國ごと,諸国相手に全面戦争?



 セシリーも理想語るのはいいんだけど,まったく実力が伴わないから
ただの大風呂敷女にしか見えないんだよなー.
この最終話はまさに青臭さ全開だった.討ち死にしててもおかしくない展開だ.
シーグフリードとの対決では,相手がルークの剣を過小評価していたのが決め手となったんだろう.



エンドロールでは,交易都市は復興しました,みたいな穏やかな絵が流れてたけど
あれだけの数の人外を騎士団だけで撃退できたんだろうか.
リサやセシリーたちののどかな日常が戻ってきた事は喜ばしい事なんだけど…
何ともすっきりしない,納得いかない最終回になってしまった.
しかもエンディング主題歌のリサの歌はカットされてるし!!
あぁ,ヴァルバニルの封印の事は,間に合わないのは分かりきってた事だから別に気にならない.




 実況板では賛否両論だった様子.


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471 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2009/12/20(日) 01:45:34 ID.sXo33sLh0


 何か色々突っ込みたいが
 リサのぐるっと回ってで全てどうでもよくなった



473 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2009/12/20(日) 01:49:12 ID.TdbNCVW10


 >>471
 リサさえいれば、他なんかどうでもいいよね。




そうだそのとおりだ!
リサのためだけに二期を望む.
あ,あとできればシャーロットもね.