化物語 #10 なでこスネイク 其ノ貮
千石の色気にやられた人間が続出の『化物語』，第10話．
もちろん速鳥は八九寺一筋ですが．
（前回の記事はこちら．化物語 #9 なでこスネイク なでこスネイク 其ノ壹 - DDC blog）
物語冒頭．
例によって忍野の所へ相談に来たアララギ．
千石の様子をつたえると，それは「蛇切縄」だと忍野は断言する．
どうやら千石が，クラスメイトから恨みを買ったことに起因するらしい．
しかも色恋沙汰．
クラスメイト→男の子→千石，という関係で，千石が男の子を振ったことから
逆恨みされたというのだ．
中学生の分際で！ と，フィクションと分かっていても突っ込んでしまう．
そもそも素人のかける呪いなんて，そう力を持たないものだが，
千石が本屋で調べた呪い返しの手順が間違っていたせいで，悪化してしまったらしい．
忍野：「それに，運も悪かったみたいだね」
意味深長な言葉を残して，撫子バージョンのオープニングソングへ．
この動画，凄い高音質だな… 撫子かわいいよ撫子．
今度も一回きりの使い捨てオープニング．もったいねぇ．
と，忍野への相談を終えて，アララギは千石と神原の待つ自宅へ帰ってくる．
って千石，いつまでその格好してんの！
まさか神原のやつが視姦…？
忍野の助言に従って，呪いを解く儀式をするために，例の神社に向かうことに．
アララギは千石の居ない時に，神原には忍野の話を伝える．
“あの神社にはよくないものが溜まっていたから，ここまで呪いも酷くなってしまったんだ”，と．
それを解決するため，前回の放送で神原と一緒にお札を貼りに行かせたわけだ．
もっと言えば，神社に溜まってしまったのは忍がこの街に来たせいでもある．
伝説の吸血鬼である忍が．
そして神社に到着した三人．
儀式に望むため神原は千石を着替えさせる．その姿は…
こんどはスクール水着！！ よくやった神原．
神原：「阿良々木先輩の好みに合わせたつもりだったのだが」
との神原の言葉に，「合わせるな！！」と突っ込むアララギ，
合ってることは否定しないわけだ．
いよいよ解呪の儀式．
「撫子のこと，ちゃんと見ててね」
アララギが見て無くても，わたしが見てますとも！
忍野から渡されたお守りを持って座る千石．
その効果か千石の体についた鱗の痕が剥がれて消えてゆく．
これで一安心だと安堵するアララギと神原だが，いつまで経っても解呪が終わらない．
それどころか，逆に千石が苦しみだす．ついに，喉にまで巻き付く蛇の跡．
妙に色っぽいんですけど！！
そこでアララギははたと気付いた．
逆恨みした女の子の他に，振られた男の子も千石を恨んでいる．つまり，蛇切縄は二匹いるのだ．
千石に駆け寄り，見えない蛇切縄を引きはがす事はできたが，
忍野に注意を受けていたとおり，蛇切縄はアララギに襲いかかってくる．
いつも通り，為す術なくやられルアララギ．
蛇の毒にやられてか，立っていることもできなくなる．
するがモンキーの二の舞か！と思いきや，
すんでの所で，神原がアララギを押し倒す．
大人しくしていれば蛇はどこかに行ってしまうから，と言ってアララギを止めようとするが，
アララギはそれでも蛇切縄に立ち向かおうとする．
神原：「頼むから！ 助けるべき相手を，間違えないでくれ…」
その言葉を聞いて動きを止めるアララギ．
蛇切縄の動く音は遠くへ行き，聞こえなくなる．
蛇切縄の向かう先は，きっと呪いをかけた男の子の元だろう．
アララギは千石だけじゃなく，その男の子をも助けるために体を張っていたのだ．
しかし忍野じゃあるまいし，アララギには荷が重すぎる．
分相応という事が分かってないな，お前は．
全てが終わって．
呪いが解けて，嬉しそうにありがとうと言う千石．
アララギはそれに対して，言葉を返すこともできない，
―― 僕はあろう事か，おまえを呪った人間すら助けようとしていたのだから．
そう，胸の中で呟くだけだった．
と，アララギの痛い姿で，なでこスネイク篇は終了．
物語の主人公らしく，困っている人は捨てておけないアララギだが，
それが裏目と出そうになった話だった．まさに劇中で忍野が話していたとおり．
もともと，アララギは自分自身（の命）を軽視する傾向にあったが，
いままで親しい友人が居なかったアララギには，その考えと行動が周りにどんな影響を与えるか
分かってなかったんじゃないだろうか．
困ってる人を助けるという考え方は尊いものだが，やはり自分の力量を知ったうえででないとな．
ストーリはともかくとして，今回はアニメーションとしての出来が今ひとつ．．
静止画の多用で動いている印象がまるで無かった．
シャフト，他の仕事引っ張りすぎて，手を抜いてんじゃないだろうな？
八九寺も出なかったしさ．
次回からは委員長，羽川のエピソード．
ちゃんと動けよ．
