かなめも #12 はじめての、ひと

 今回と次回で終了な『かなめも』,第12話.
原作との兼ね合いだろうけど,短命なアニメが多いなぁ…
(前回の記事はこちら.かなめも #11 はじめての、看病 - DDC blog




 本日はフリーマーケット
御茶ノ水駅前のあの小さな広場でだが,そこそこ大きなイベントらしく,風新新聞も参加する.



フリーマーケットで,新聞売るんですか…?
お客さんには見向きもされなそうだけど.


商売臭さ漂う風新新聞コーナーだが,それだけじゃなかった.
ユメが売り物にと,手作りのお菓子を持ってきた.


…そっちは食品衛生法にふれるんじゃないですか?


手作りケーキをネタにイチャイチャするユメとユーキ.
大丈夫かよ,こいつら.




 いやいや,真打ちは遅れてやってくる.
代理のクラスメイトたちが,家で余っているものを提供しに来てくれたのだ.




どうやら代理が,事前にお願いしていたようだ.ネコを被って
みんなの協力に涙を浮かべて感動する(フリをする)代理.ネコを被って





普段を知ってるだけにコワイ.てかキモイ.
変わり身の酷さに,顔が引きつるかなw






 お昼になって,お昼休憩と小銭の両替に出た,かな.
久しぶりの美華に出会う.途端に勢いづく実況スレ.


\   / くぎゅうううう \    /
  \ __________/
   |               |
   |               |
<くぎゅうう       くぎゅうううう >
   |      ('A`)      |
  / ̄ ̄ ̄ ̄ノ(ヘヘ ̄ ̄ ̄ ̄\
/                  \
     \ くぎゅうううう /    \

が,特にストーリ展開はしないで別れる.
釘宮を出したいだけだったんじゃないか…



 美華と別れて歩き出したかなは,荷物を持っていたお姉さんにぶつかる.
相手は… まりも姉さん!




もちろんかなは,まりも姉さんの顔を知らない.



ぶつかったせいでまりも姉さんの荷物は散乱.中身の野菜がばらまかれ,傷ついてしまう.
かなは慌てて謝るが,まりも姉さんは気にせず,そこで商売を始めてしまう.
しかも一つ10円で売り出したものだから,お客さん殺到.
かなは勢いに飲まれて,売り子として働いてしまう.




風新新聞の方は良いのか.
しかも最後には,配達まで請け負ってしまって,流されすぎだろw





 配達を終えて,ようやく仕事が終わったが,突然フラフラと歩き出すまりも姉さん.
置いていかれれると迷子になってしまうかなは付いていくしかない.




辿り着いたのは,お茶の水が一望できる高台.かなはその眺めに見とれる.



二人して寝転ぶと,金木犀の香り漂う落ち着いた場所.
雰囲気のせいか,そこでかなはまりも姉さんに今の自分の気持ちを話す.




かな:「このまま,ここにいていいのかな?って…」




やっぱり前回の自信喪失を引きずっていた.
自転車にも乗れず,かなの力では大して量も配達できるわけでない.
そんな自分が役に立っていないと考えて,それで空回りして.




かなの問いには答えず,まりも姉さんは「椰子の実」の歌を口ずさむ.

名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ

故郷の岸を 離れて
汝はそも 波に幾月

旧の木は 生いや茂れる
枝はなお 影をやなせる

われもまた 渚を枕
孤身の 浮寝の旅ぞ



まりも姉さん:「あなたも,旅の途中なのね,きっと」




その言葉を聞いて涙ぐむかな.
ココナッツが嫌いだったの?と慌てるまりも姉さん.
なんてすれ違いだ.



自分の気持ちを誰にも話せぬまま,不安を抱いてきたかな.
人に話したことで気が晴れただろうか.明るい表情が戻ってくる.




 夕方になって別れる二人.


「野菜も人間も一緒.季節が巡れば,いずれは花が咲き実がなるものよ」


そう言うまりも姉さんに,かなは笑顔を返せるようになった.
今はまだ,このままでも.






 で,肝心のフリーマーケット
職場放棄したかなは,減給を命じられたのだった.




女子中学生が行方不明じゃ,捜索願いモノだからな!




 と,まりも姉さんのおかげで,ずいぶん救われたかなだったが
誰もまりも姉さんの招待に気付いていないというのがちょっと寂しいところ.
次回は最終回.かなが次でどれほど成長するのか
あるいは相変わらずのユルい毎日になるのか,どちらにしてもTVのまえで瞬き禁止.