化物語 #6 するがモンキー 其ノ壹


 八九寺編が終わり,新しいエピソードとなる『化物語』第6回.
(前回の総集編は回数に数えないようだ.化物語 スペシャル - DDC blog



 今回からは八九寺は見られないのか…と久々に流れるOPを見ながら考えていたら
初っぱなから登場する八九寺!



もう八九寺を見てるだけでシアワセ.


 二人で歩きながら他愛ない掛け合いが続く.
紙芝居呼ばわりされていた“まよいマイマイ編”に比べて今作はよく動く印象.
エピソードごとに特徴を出そうとしてるのかな.


 と,後ろから走って追いついてきた人物,今回のヒロイン神原の登場.
こんなところで何をしてるんだとアララギに絡んでくる神原.なんだか話し方のクドイ後輩だなぁ.
って,八九寺いつの間にかいなくなってるし.




初登場,神原駿河


 これから戦場ヶ原の家へ勉強を教えて貰いに行くところだと話すアララギに,
神原は邪魔をしてはいけないと別れを告げて去っていく.
途端と現れる八九寺.君,幽霊で見えないんだから居ればいいのに.



 ところでアララギはモテないどころか,他人との人付き合いさえ皆無だったはずなのに
なんで女の子の後輩が?と思っていたら,どうやら三日前から突然付きまとわれている様子.
原因は不明.神原と戦場ヶ原が同じ陸上部だったから,その派生かとも思うが不思議だ.
それを聞いて八九寺は,恋愛的展開だと茶化す.
元はライトノベルだから十分にありえる話だが…
すでに戦場ヶ原が恋人だし,羽川もいるしなー.これ以上は(モテない)読者の反感買うぞ.




 シーン変わって戦場ヶ原の家で勉強するアララギ
勉強を見てもらうつもりだったが,何が分からないかが分からないから教えられないという戦場ヶ原.
勉強ができることと,教えることは別物なんだよねぇ.
結局,個々で勉強しながら西尾らしい二人の掛け合いが続く.
恋人らしい甘い雰囲気は皆無だな.それも戦場ヶ原らしいが,と思っていたら,
アララギの高校卒業後の進路をについてアレコレ言う戦場ヶ原に対し,アララギ


アララギ「君は僕の親なのか?」


戦場ヶ原「親?何を言ってるの?」 「恋人でしょう」


アララギ「…」(恥ずかし死)


 ニヤニヤ.



 ふとアララギは途中であった神原について戦場ヶ原に尋ねる.
むっとした顔をしたと思ったら,突然にシャーペンを構えて襲いかかってくる.
それで眼球は危ないって! 戦場ヶ原の瞳には炎が揺らめいている.嫉妬の?





戦場ヶ原「えらく親しげに呼ぶじゃない」
アララギ「やましいことは何もない! ボクは戦場ヶ原一筋だーー!」
決死の恋だな…



 その言葉に納得して何事もなかったように勉強に戻る戦場ヶ原と,ぐったり倒れ込むアララギ
対称的ないいコンビだ.すました顔をして意外に嫉妬深い戦場ヶ原に,蕩れ.
まさにツンデレ,いやヤンデレか?



 一年前,神原に自分の秘密*1がバレ,神原は恐れて近づいてこなくなり縁が切れた.
しかし恋人ができたという噂を聞いて,どんな男か見てみたくなったんだろう,と戦場ヶ原は話す.
説明はつくが,今ひとつ説得力に欠けるな.




 夜も更けて戦場ヶ原の家をあとにするアララギ(清く正しい男女交際ですから!).
道すがら羽川に電話をして,戦場ヶ原と神原の関係について聞く.




今回も出番があってよかったね,羽川さん.


 戦場ヶ原と神原はヴァルハラコンビと呼ばれるほどに有名だったらしい.
そして,恋人の昔はあまり探らない方が良いと忠告を受けて電話を終える.
大人な発言だぁ.



 踏切に差し掛かったところでアララギは,ふと気配を感じて振り向く.
後ろには怪しい人影.




 視線を前に戻そうとしたところで唐突に殴り倒され,50mは吹っ飛ばされる.
化物語でありそうでなかったバトルシーンだ! アララギの吹っ飛び方すげぇ.


 ようやくそれが怪異であることにアララギは気付くが,
だからといって出来ることはなく殴られっぱなし.
どうして自分が襲われるのか分からないアララギだが,近づく怪異の袖から垂れるものに気付く.
包帯.
これは昼間,神原が怪我をしたと言って腕に巻いていたもの?
倒されたまま動けないアララギは,近づく足音に思わず目をつぶる.



 「どうしたの?アララギ君」
近づいて声をかけてきたのは戦場ヶ原だった.
忘れ物を届けに来たの,と血塗れのアララギに封筒を差し出す戦場ヶ原.




相変わらず動じない人だ.


件の怪異はすでに姿はなく,何者なのか分からないまま次回へ続く.




 怪異そのものよりも掛け合いを楽しむ化物語だが,今回は
八九寺,神原,戦場ヶ原,羽川と盛りだくさんの内容だった.
羽川とは一方的な語りになっていたけど,
戦場ヶ原との恋人としての会話は特に聞き応えがありましたねぃ.
ニヤニヤ.

*1:どんな秘密かは最初のエピソード“ひたぎクラブ”を参照のこと.