ささめきこと #1 ささめきこと


 『青い花』が終わってしまったいま,百合成分はこれから摂取するしかない.
漫画が原作の百合アニメ,『ささめきこと』.



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 見た感じはポスト『青い花』なんだが,結構ギャグ要素が入る.
(『青い花』に比べて,の話なので最近のアニメとしては少ない方だろうか.)
あと,「男の娘(おとこのこ)」も出てくる.んー…


百合ものに男はいらん!!




 てことで作品紹介.
舞台は高校.百合ものにあっては珍しく共学だ.話のメインはこの二人の女学生.



背の高い方が純ちゃんで,女の子女の子っぽいのが風間.
教室で百合カップルのキスシーンに遭遇して驚いてるところ.


原作ではこの目撃シーンはもっと後に来るのだが,アニメではイントロに使われていた.
キスしてる方の二人も,あとの回で出てくる予定.




 では,第1話ストーリー開始.
昼休みに,純ちゃんと風間,もう一人の友達のキヨリちゃんと食事中,
風間が溜息をついて口を開く



風間:「どうして女の子同士では愛し合っちゃいけないのかしら…」



突然の言葉に時間が止まるキヨリちゃんと,涼しい顔して食事を続ける純ちゃんという対比.


キヨリちゃん,卵焼きを落としてるw



純ちゃんは,風間とは中学校からのつきあいなので,いつもの病気が始まったと適当にあしらう.
ストレートなキヨリちゃんが二人の会話に入れず戸惑っているのが,意外に新鮮だ.
「別に珍しくないでしょ」という風間に,顔を引きつらせて返事に窮しているw
なんとか二人の会話に入ろうとするキヨリちゃんは身を張ったギャグに出る.



キヨリちゃん:「た,例えば,私なんかはー?」


風間:「ごめんね.わたし,可愛い女の子が好きなの〜」




イイコだ,キヨリちゃんw 風間は可愛い顔してひでぇww





 その風間の好きな人は,同じ図書委員の先輩で,放課後の委員活動が至福の時となっている.
それを陰から見る純ちゃん.





 劇中では明言されていないが,実は純ちゃんは風間の事をずっと想っている.
けれど風間の好みとは正反対な,高い身長と運動センス(空手有段者).
恋心は封印して,友達として風間の側にいる事を選んでいる.
切ないねぇ.





 翌日のお昼休み.
同じように純ちゃんと風間,キヨリちゃんでお弁当.
そこで風間が嬉しそうに話すのは,意中の先輩の事ばかり.
これまた前日と同じように,知らん顔の純ちゃんと返事に困った様子のキヨリちゃん.


風間のとどまる事を知らない先輩のノロケに,ついに純ちゃんが割って入る.
“彼氏がいるんじゃないの?”,“どうせまた自爆するんでしょ”と冷たい言葉を投げ,
最後にはきつい言葉.


純ちゃん:「いいかげん止めれば? 時間の無駄だよ」


キヨリちゃんがフォローするが,風間はそのまま席を立ってしまった.


キヨリ:「お昼は楽しく食べたいのに」
純ちゃん,ちょっと反省.
このとき純ちゃんの言葉は,先輩に対する嫉妬か,それとも自虐の言葉か…






そして翌日.
運が良いのか悪いのか,気まずい昼食は,純ちゃんが先生に用事を頼まれた事で回避される.
純ちゃんは風間と仲直りをするため,放課後も学校に残って待つ.



一方,風間は今日も先輩と図書委員.
閉館時間になって誰もいない図書館で本の整理をしていると,突然先輩が
「風間さん,好きな人っている?」
先輩との妄想を膨らませていた風間は,まさか現実に?!,と腰を抜かすw






しかし現実は厳しい…


先輩:「私の同級生でね,あなたを好きだって人がいるの…」



その同級生は,実は先輩が思いを寄せていた人.
つまり,完璧な三角関係. 先輩→男→風間
その男は風間目当てで図書館に通っていた上
風間に好きな人がいるかどうか聞いてくれと,先輩に頼んでいた.
これはイロイロきついなぁ…




慰めの言葉も見つからず風間は先輩に手を伸ばすが,叩き落とされる.




てゆーか先輩,それ逆恨みだし!
青い花』といい,どうして先輩はこうも変なのばっかりかな!!




 時間が好きでも出てこない風間を図書館に迎えに来た純ちゃん.
床に座り込んで一人で涙を流す風間の姿に,全てを察する.
きっとこんなことが何度も繰り返されてきたんだろう.
黙って抱きしめる.



純ちゃん,格好いいなー.
風間が他の人とくっつくのは嫌だが,泣き顔を見るのも嫌だろう.
純ちゃんも,ジレンマに苦しんでいるはず.





二人での帰り道.
一通り話をして落ち着いた風間は,純ちゃんと手を繋ぐ.
ちょっと緊張した様子の純ちゃんw



恋人繋ぎじゃないか! 凄く良い雰囲気だ.
しかしここでも,現実は厳しい.



風間:「純ちゃん,ずっと友達でいてね.」



風間の,純ちゃんへの精一杯の好意の表れには違いない.
だがこの言葉,純ちゃんには辛い言葉にしか聞こえないだろう.
ただ,「うん.」と,一言返すだけ.


そんな気持ちも知らず,風間は愚痴る.


「わたしの好きになった人が,わたしを好きになってくれればいいだけなのにー」


これは,純ちゃんが風間に言いたい言葉でもあるだろう.
しかしそんな様子はおくびにも出さず,純ちゃんは歩いて行く.




 明くる日の三人揃ったお昼休み.
キヨリちゃんの緊張がすごいw なんとか場の雰囲気を良くしようとがんばっている



仲直りした事教えてあげなよw




ネタ晴らしをして笑いあう三人.元に戻った昼食時間.
風間の笑顔に純ちゃんは一筋,涙をこぼした.






 久しぶりにがっつり紹介してしまった.百合ものは力の入れ方が違う.
女の子が好きな風間だが,純ちゃんの事は既に好みじゃないと言っているわけで,
この二人の関係がどう変化していくか,または変化しないまま切なく終わるのか.
二人に限って言えば注目せずにはいられない.


 繰り返しになるが,原作であったギャグっぽさがどう表現されているか.
これでまた大きく作品の雰囲気が変わってくると思う.
特に次回は男の娘「アケミ」が出てくるし… 不安だ.



 あと,原作では完全脇役のキヨリちゃんが思った以上にいい味を出していた.
もっと出番が増えるといいな.