君に届け #3 放課後


 こんな爽やかなヤツ居ないだろ,とツッコミを入れつつ見ている『君に届け』,第3話.
(前回の記事はこちら.君に届け #2 席替え - DDC blog






 前回の席替えによって,友達に恵まれた幸せを実感する爽子.
登校してきた吉田や風早君達と「おはよう」の挨拶を交わすだけで,うれしさに涙腺がゆるむ.
今までクラスメイトに挨拶をされることすら,なかった子だからな.
しかしどうも気持ちを表情に出すのが苦手らしく,吉田達には怒っているのかと見間違えられる.
「嬉しいなら笑え」という言葉に,笑顔を作ろうとするのだが





邪悪すぎるw
「やっぱ笑わなくていい」と吉田達にも諦められてしまった.





 朝のホームルームが始まったが,やってきたのは副担任.
担任の先生は家庭の事情でしばらく休職となったらしい.
これはやはり,夏休みから続く爽子の呪いか…
しかし副担任は,三秒以上目を合わすと不幸になると言う噂に挑戦するかのように爽子とにらみ合う.






しばらく目を合わせたあとに「勝ったー!」と勝利の雄叫びをあげる副担任.
爽子自身は,何の行動だったのか理解できない.
きっとあとから来るぞ…






しかしこれで副担が無事なら,爽子の呪いの噂も否定されるだろう.
そんなことを考えた風早君は,自分でも挑戦してみることにする.
爽子に声を掛けて,見つめ合うこと3秒…






爽子に見つめられて照れてしまい,目を逸らしてしまった風早君.
なんだかんだいっても,ウブな少年だw
爽子の方もちょっとドキドキしている.




 副担はホームルームの最後に,放課後に居残り仕事があるから誰かやっておけ,と命じる.
もちろんそんな面倒なことを誰もしようとはせず,いつも通りに爽子が立候補する.
そして「黒沼がやるなら」と,風早君も立候補.隣の爽子に笑顔を向ける.
今日も爽やかさ大爆発だな,風早君は.



 そんな二人の姿を見て,なぜか憤慨する副担.



副担:「なんだあいつら… なにときめきメモリあってんだ…!


 副担,お前… ひょっとして彼女なしの,ギャルゲ趣味男か?
世代的にも,ときめきメモってる感じだしな.


理不尽な怒りをぶつけられた風早君は,放課後は職員室に来いと呼び出されてしまった.






 そして放課後.
結局,一人きりで居残り仕事をしている爽子.そこへ風早君がやってくる.
副担がお腹を壊してトイレに行ったので,その間に職員室から抜け出してきたという.
まさか,これは爽子の呪い…?


夕暮れの教室に2人きり.いい雰囲気になる二人






 が,そこへ放送で風早君の呼び出しがかかる.副担がトイレから復活したようだw



副担:「一分以内に来なければ,お前の恥ずかしい過去を全部ばらしてやる!



副担ももう,お決まりな嫌なキャラだな.生徒に嫉妬すんなw
それにしても,こんな爽やか少年に恥ずかしい過去なんかあるのか…? 気になる.



 風早君は爽子に謝りながら,慌てて職員室に向かう.
それと入れ違いに,クラスメイトの女の子が二人入ってきた.
これは仲良くなるチャンス,と,爽子は勇気を出して二人に声を掛ける.


爽子:「あの…! よ,よかったら少し…お話ししないかな!





すごい気合いの入れ様だ.クラスメイトもちょっと怖がっているw



 今回も空回りかと思われたが,二人の女の子は机を持ってきて爽子の隣に座る.
二人は爽子がいつも怒っているように見えていて,独りでいるのが好きなんだろうと思っていたのだ.
爽子,見た目で損をする女.
でもここでまた二人の女の子と仲良くできた.感動してまた涙する爽子.





そして翌日,そのエピソードを聞いて,貰い泣きする吉田.




いいヤツだw




 授業中.
隣の風早君から手紙を回された爽子.これは爽子にとって初めての経験だ.
爽子はドキドキしながら… 後ろの丸刈り君に渡す…


え? それでいいの?


慌てて手紙を差し押さえる風早君.







授業中なんだけどw
虫だとあわてて誤魔化す風早君.
後ろではなくて前の席の矢野への手紙だったか,と間違いに狼狽える爽子.



もちろんその手紙は爽子宛のものだったが,経験のない爽子は
まさか自分へのものとは思いもしなかったのだ.
手紙の内容は,拾った子犬の散歩に河原に行くから見に来て欲しいというお誘い.
これって,動物にかこつけたデートの誘いだろ! なかなかやるな!風早!
爽子は震える手で「行く.」と返事の手紙を書いた.




 放課後,河原で犬の散歩という名のデート.爽子は相変わらず犬にも嫌われている.
そこで二人話している間に,余暇の過ごし方の話題になる.
爽子は妄想しながら勉強をしているらしい.
その妄想とは,「例えば隣の席の子とかが分からない問題があったとして,
どこが分からないか,どうしたら分かりやすく教えられるか」を考えながら勉強するという.


すっげー,悲しい勉強法だ… それ,今まで役に立ったことないでしょ,爽子さん…




 その話を覚えておいた風早君.さっそく翌日の自習の時間,爽子に勉強を教えて貰おうとする.
自習の時間に勉強するという当たり前なのに珍しいその光景に,吉田と矢野も興味を持って見に来た.
爽子の教え方はとても分かりやすく,見てるうちに吉田にも理解できてしまった.
「吉田に問題を解かせるなんて!」と,遠巻きに見ていたクラスメイトからも声が上がる.
吉田,やっぱりお前はそーゆー扱いか.



そんな事をしているうちに,昨日の二人の女の子も合流して勉強会はドンドン膨らんでくる.
まっとうにクラスメイトの役に立てたと感動する爽子. うれしさに笑顔を見せる.






かわいいねぇ.
初めて見る爽子の笑顔に,クラスメイト達もどよめいた.




 授業も終わって放課後.珍しく吉田と矢野の二人のカット.
下駄箱で靴を履き替えている二人の所に,うわさ話をしている誰かの声が聞こえてくる.
耳を澄ませばそれは彼女たち自身の噂.
「吉田は元ヤンで少年院に入っていた.矢野は男好きで中学で100人切り」
こりゃひどい.
さすがに彼女たちも怒って,うわさ話をしていた女生徒に詰め寄る.






吉田:「出所はどこだって聞いてんだよ!」

生徒:「さ,貞子…」



驚く吉田と矢野…








 総評.
いつも通りの風早君の爽やかさ大爆発だが,ストーリ的には次回への布石的な回だった.
少しずつクラスメイトともうち解けてきつつあるし,風早君と爽子の恋もいじましくも進展しつつある.
これはもう,来月のうちには大団円を迎えそうな雰囲気だったのだが
恋のライバルの存在が見え隠れして,次回以降大きな波乱が予想される.






端折ったけれど,1カットだけ出てきた美少女.
やっぱりこの子が,爽子を陥れようと噂を流したのだろうか.





 しかし,今回ラストの展開から


1.悪評によって再び爽子がクラスで孤立する鬱ストーリ.
2.爽子を信じて吉田達が活躍する泣かせるストーリ.


の二パターンが予想される.
今までの作品の雰囲気から,そう重たいストーリにはならないと思うのだが…
次回も乞うご期待.