ささめきこと #3 ファーストキス

 どうにも主題歌のイメージと物語の内容が合致しない『ささめきこと』,第3話.
(前回の記事はこちら.ささめきこと #2 かわいいひとたち - DDC blog






 授業も終わった放課後の学校.人影もまばら.
忘れ物をした風間が,純ちゃんと一緒に教室に戻ってみると,
そこでは女子同士の熱烈なキスシーンが演じられていた,





共学の学校で良くそんなリスキーなことが出来るなと.
風間と純ちゃんは慌てて身を隠し,退散する.






 翌日のお昼休み.
いつものようにキヨリちゃんを含めて三人でお昼ご飯を食べていると
前日のキスシーンを思い返して溜息をつく風間.


風間:「わたしも,かわいい女の子をキスしたいなぁ」,


もうキヨリちゃんも動じない.さすがに慣れたようだ.



 しかし風間はまだキスの経験がない.
初めての思い出を素敵なものにしたいと考えた風間は,
「いざというときのためにファーストキスの練習をしよう!」と決意する.





いや,練習したらファーストキスにならないでしょ…
天然ボケの風間は,一時間経ってからようやくその事に気付いてガッカリする.



純ちゃんは純ちゃんで,一人で風間とのキスを妄想して赤面する.






なぜバックが百合の花じゃないんだ!



純ちゃん:「練習でも… いいんだけどな」


そう独りごちる.






 なんとか練習ができないかと考えた風間は
キヨリちゃんにお面でも被ってもらって…と考えるが,ストレートなキヨリちゃんはバッサリとお断り.
純ちゃんは背が高すぎて雰囲気が出ない,と,最初から範疇外.
泣けるぜ,純ちゃん…


そうしたら風間は,前回知り合ったアケミちゃん(アケミヤの女装時の名前)に頼めれば最高なんだけど,
なんて言い出す.


風間:「そうよね,ファーストキスの相手がアケミちゃんだって可能性もゼロじゃないもんね!」


そう嬉しそうに話す風間を見て純ちゃんは,反射的にアケミヤを睨み付ける.







何かしたわけでもないのに,純ちゃんから殺意の篭もった視線を浴びて怯えるアケミヤ.






可哀想だが,お前はその存在自体が許されないのだよ.






 放課後.
理科室の人体模型を相手にキスの練習をしようと言い出した風間を引き留め
二人で廊下を歩く純ちゃんと風間.
練習がなかなか出来なくて困惑気味の風間に,純ちゃんは自分の思いを伝える.



「あたしならさ…
 ファーストキスなんて,それだけで一生ものの素敵な思い出になるんだけどな.
 大好きな人と出来るなら,それだけで,もう…」





なんかいい雰囲気だぞ! がんばれ純ちゃん,もう押し倒せ!




 そんな雰囲気を,アケミヤがクラス委員の仕事が,と呼びに来てぶちこわしにする.
ガックリ肩を落とす純ちゃん.風間と別れてアケミヤと歩きながら,


純ちゃん:「あ゛〜,キスしてぇ〜」




いきなりおっさん化w
その言葉に動揺したアケミヤは声を裏返して,


アケミヤ:「ぼ,ぼくでよければ!」



テメエはお呼びじゃねえ!







 翌日.
純ちゃんは風間から,放課後教室に残っていて欲しいと頼まれる.
昨日の半告白の成果が現れたか?!
ドキドキしながら夕日の差す教室で風間を待つ純ちゃん.
シチュエーションはばっちりだ.
現れた風間,


風間:「ごめんね.わたし,自分のことばかりで純ちゃんの気持ち全然気付かなかったよ…」


ついに来たか! 思わずガッツポーズを決める純ちゃん.







が,このラブコメ百合アニメのこの作品で,そう上手く事が運ぶわけがない.


風間:「まさか純ちゃんに好きな人がいたなんてー」




あー… 前日のあのセリフは,そう捉える方が普通だよなぁ…




という訳で風間は,"純ちゃんの"ファーストキスの練習をしようと持ちかける.
お面を付けて受け入れ体勢ばっちりの風間.






せっかくの夕日がウルトラマンで台無しだよ.







それでも純ちゃんは,念願の風間とのキス(練習).








そしてそれを覗く人物あり.










 で,本編終了.
ブコメ百合って事で二人の仲は全く進展しないわけで,これみてると,純ちゃんが不憫でならない.
逆に風間とアケミちゃんの仲の方が進展しそうな気がしてくる.


アケミちゃんと言えば,この作品でのアケミヤの役どころ,なかなかにオイシイ,
生まれもっての不運キャラなんだろうか.ぜひ今のスタンスのままで貫いてもらいたいものだ.


あと最後に写っていた二人の女の子は,オープニングで教室キスをしていたカップル.
来週はこの百合カップルに,純ちゃんがキスシーンの件で脅されるという展開になる.