とある科学の超電磁砲 #4 都市伝説

 少しずつ,大きな名事件への流れを匂わせていく『とある科学の超電磁砲』,第4話.
(前回の記事はこちら.とある科学の超電磁砲 #3 ねらわれた常磐台 - DDC blog




 物語は,いつもの四人が集まって怪談話をしているシーンから始まる.
携帯電話の明かりだけで雰囲気を出しながら語りを行うサテンさん.






「どこか虚ろなその女の人が,ふわぁと手をあげて… 突然がばっと.…


 …ブラウスを脱いだんです!



それ,ただのチジョじゃんw 



茶店で,わざわざ暗幕を被ってまで怪談話をしていた4人だったが,
サテンさんの話のオチに御坂がツッコミ,興もそがれてしまう.







 続いて初春は,PCで都市伝説を紹介しているサイトを見せる.





「使うだけで能力が上がる道具<レベルアッパー>」やら,「どんな能力も効かない能力を持つ男」等,
胡散臭い話題がてんこ盛り.
天下の学園都市でそんな馬鹿みたいな話,と黒子は一笑に付す.





 その後みんなと別れた御坂は,コンビニで一人立ち読み.読んでいたのはもちろん「電撃大王」だ.





シャナが表紙を飾り,レールガンの紹介まである.細かいなw



電撃大王をラックに戻した御坂は,隣にあった「実録学園都市伝説」に目を留めて,さっきの話を思い出す.
そう,御坂は「どんな能力も効かない能力を持つ男」に出会ったことがあるのだ.





 回想シーン.
以前に御坂が悪質なナンパにあった時のこと.
中学生にして学園歳最強クラスの力を持つ御坂は,数人の男に囲まれる程度では全く動じることはない.
逆に,御坂と知らずに囲んでしまったナンパ師達の命運が尽きる時だった.


と,そこへ期待の上条ちゃんが登場!
「知り合いの振りして自然にこの場から連れ出す作戦」を決行し,穏便に御坂を連れ出そうとする上条ちゃん.






だがしかし,御坂自身に「誰あんた」と言われて失敗してしまう.
気をきかせろよw まぁ,もともと御坂には穏便に事を済ます気はなかったからなー.
ちんぴら達にも問い詰められて,上条ちゃんも開き直る.


上条:「恥ずかしくねぇのかお前ら! こんな大勢で女の子ひとりを囲んで情けねえ!」




おー,多勢に無勢でそんなセリフが出せるなんて,なかなかのヒーローだ上条ちゃん.
腕っ節も能力もまるで無いのに,この自信は逃げ足の早さだけから来る物か.




そんな上条ちゃんになかなか男気のあるヤツと感心していた御坂だったが,続く上条ちゃんの口上はおかしな方向へ.


上条:「年上に敬意を払わないガサツな態度.
 見た目はお嬢さまでも,まだ反抗期も抜けてねえじゃん.そんなガキだぞ!」


御坂に対して言っている訳ではないのだが,ガキガキと連呼されて怒った御坂は周囲に電撃を飛ばす.


御坂:「わたしが一番むかつくのは… お前だー!






消し炭になる不良達.しかしその側で,上条ちゃんは無傷で立っていた.
御坂の電撃が無効化されてしまうという,初めての体験だった.








 そんなの有り得ない,と,回想を終了してコンビニを出る御坂.
今度会ったら絶対に…,とぶつぶつ言いながら歩いていると,当の上条ちゃん発見.
車を停めた駐車場の場所が分からなくなって困っていたお姉さんを助けていた.






今日も上条ちゃんはいい子です.



そんな上条ちゃんに向かって勝負だなんだと叫び続ける御坂を余所に,お姉さんは
「それにしても暑いな」と一言つぶやき…





脱いだ!
妖怪脱ぎ女登場か?!




 路上で半裸は人目を引く.男子高校生に女性が襲われていると,通行人にも勘違いされる始末.
上条ちゃんは慌てて御坂にお姉さんを押しつけて,行かなきゃならない所があるからと言い訳して逃げ出した.
仕方なく御坂は,お姉さんの駐車場探しに付き合うことに.




 ひとまず日光を避けて木陰で涼んでいる御坂たちの所に,黒子たちから電話が入る.
御坂が事のいきさつを話すと,それは都市伝説の「脱ぎ女」だと興奮するサテンさん.
御坂は面倒くさくなって,携帯電話の電源を切る.





ちなみにお姉さんが買ってきてくれた缶ジュースは“スープカレー”.しかもホット.
暑い時に熱い物を,の理論も分かるんだけどさぁ…




 このお姉さん,大脳生理学を専門とする研究者だと自己紹介する.
落ち着いた淡々とした語り口調に,低めの声がいい味を出している.(CV. 田中敦子





もちろんこの学園都市では,研究も能力開発がメインだ.
この人は能力者が無意識的に放出するパワーについて研究しているらしい.
御坂は気になっている「能力が効かない能力」について尋ねてみるが,納得の出来る答えは得られなかった.





 そんな話をしていると,あたりを走っていた子供が転けて,学者さんのスカートにアイスクリームを落としてしまう.
すぐに洗えば大丈夫だ,と涼しい顔して… スカートを脱ぎ始める.またか!






脱ぎ女の面目躍如.子供の前でもお構いなしw






 一方,いつまで経っても御坂に電話がつながらない事に「脱ぎ女に襲われたんじゃ」と煽るサテンさん.
しかし黒子は都市伝説など全く信じていないので,聞き流している.
そりゃ,ただ脱ぐだけの脱ぎ女と,学園都市トップレベルの電撃姫じゃ戦いにもならない.
しかし,初春が見つけた脱ぎ女のサイトを読んだサテンさんは,ショッキングな上を鵜を目にする.


サテン:「脱ぎ女に遭った人はその呪いで,自らも脱ぎ女になるって!」
初春:「それじゃあ,御坂さんもあっちこっちで服を!!」




そりゃ見てみたいわw
と,笑い話になるかと思いきや,そのシチュエーションを想像した黒子はなぜか頭から信じ切ってしまう.


黒子:「いーやー! お姉様! おやめになってーー!!


錯乱して,机に頭を連打する黒子w ちょwおちつけww
初春に呪いを解く方法を見つけろと,必死の形相で迫る.






こええw
ただの都市伝説じゃなかったのか.なにが黒子をここまで追い詰めた.





 話は戻って,御坂と学者さん.
スカートを脱いだ学者さんはトイレに閉じ込め,御坂は洗ったスカートを乾かしている.
面倒かけて申し訳ない,と御坂に謝る学者さん.あの彼(上条ちゃん)にもお礼を言っておいてくれと頼む.
いい子だな,と誉める学者さんに対して,カッコつけのお節介男で,適当なヤツだなんだと
御坂は上条ちゃんの悪口を立て板に水で話し続ける.そんな御坂の語りに学者さんは,


学者さん:「楽しそうだな.君はあれか,彼が好きなのか.




御坂,赤面w



学者さん:「ほら,好きな相手には冷たくしてしまうという,むかし流行った― つん… ツン… ツンダラ?


だらww




御坂:「ありえないから!!」


御坂は思わず加減も忘れて電撃を放出してしまい,店のブレーカを落として警報を鳴らせてしまった.
顔を真っ赤にしっぱなしの御坂がかわいい.


この後なんとか誤魔化して学者さんを連れ出し,駐車場を見つけて,学者さんをお見送りすることが出来たのだった.





 ようやく任務を終えて,寮への道を歩く御坂.今度会ったら絶対に…と上条ちゃんのことを考えていると
叫び声が聞こえてきた.





再び登場,上条ちゃんw
スーパーで買ってきた玉子を,転んで全滅させてしまった叫びだったようだ


上条:「せっかく… せっかく2時間も並んだのに…


用事って,スーパーの特売に並んできたのかよw
しかも2時間もかけて玉子買うなんて切なすぎる.足立区民のようだ.




上条:「貧乏学生にとって,特売品を手に入れられるかどうかは死活問題なんだ!
 常盤台のお嬢さまには分かるまい!」


御坂:「こっちだって大変だったんだから!
 汚れたスカート脱ぎ出すわ,仕方ないから洗ってあげるわ,挙げ句の果てにはツン…





思い出してまた照れる御坂.かわいいなぁ.この辺りはまだ中学生レベルか.
上条ちゃんは,割れた玉子捨てなさい.




 場所を変えて,今日こそは決着を付けてやる,と河原で対峙する御坂と上条ちゃん.
御坂は電撃を飛ばしたり,砂鉄で作った剣や鞭で攻撃するが,やはり全て無効化されてしまう.
そこで御坂は隙を突いて,上条ちゃんの手を取る.





直接体に電流を流し込もうという作戦だ.が.流れない.
それすらも無効化されてしまったようだ.




 とっておきの策が潰されて,打つ手がなくなってしまった御坂..
その怯えがありありと伝わってきた上条ちゃんは,からかってやろうと拳を振り上げる.




涙目の御坂.御坂の涙は兵器級だ.




 勝負の落としどころをどのようにしようかと考えた上条ちゃんは,やられた振りをして地面に倒れる.


上条:「ギャー. マ,マイリマシタァー(棒読み)」





バレバレの演技w 考えてこれかよw



びびってるヤツは相手に出来ないと言う上条ちゃんに,御坂はびびってないと反論.




子供のケンカかよw



認めない御坂に,さっきのビビリ姿をマネする上条ちゃんだが,それが御坂の逆鱗に触れた.
怒りにまかせて即死級の電撃を次々と放出してゆく御坂と,なんとか無効化しつつも逃げるしかない上条ちゃん.
その追いかけっこは,夜遅くまで続いたのだった.





 もう一つオチ.
夜更けになってようやく寮に戻った御坂だが,そこでは錯乱した黒子の相手もしなければならなかった.





御坂に脱ぎたてのパンツを被せようとする黒子.
パンツを被ると,脱ぎ女の呪いが解けるらしいw


黒子はこの後,ロープでがんじがらめのうえ猿ぐつわをされて放置プレイとなった.






 総評.
待ちに待っていた御坂と上条ちゃんの絡みが出てきて,もうそれだけで満足.
いやぁ,御坂テレまくりだったなぁ…
美味しいところを黒子に持って行かれがちだったけど,今回は主人公であることを十分に見せつけてくれて,
このアニメで唯一足りなかったラブコメ分を補給することが出来た.
いつもはスマートな御坂だが,こんなふうに感情をあらわにするのは相手が上条ちゃんだからこそ.
普段の御坂には滅多に見られない,年頃の女の子の可愛らしさに溢れていてなかなかに萌える.


 上条ちゃんはここで大きく登場したので,またしばらくは出てくることはないんだろうけど
つぎの登場を期待して待っていたいと思う.(でもあまりで過ぎるとインデックスとの差別化がなぁ.)
それとは逆に,初登場ながら妖怪脱ぎ女の名前をほしいままにする学者さんだが,
今後のキーパーソンとなるはずの重要な役どころとなる(予定).「レベルアッパー」の名前と共に覚えておくべし.
今回の放映では予告の語りまで担当していて,その重要さが伺えた.




今週はどのアニメも当たり回ばかりだったなぁ.至福.