聖剣の刀鍛冶 #4 誓約 -Promise-

 獅子身中の虫,アリアにどう引っかき回されるのか.『聖剣の刀鍛冶』,第4話.
(前回の記事はこちら.聖剣の刀鍛冶 #3 魔剣 -Sword- - DDC blog




 朝から剣の練習に励むセシリー.これは幼いころからの日課らしい.
そのわりに,人は斬れないなんて意味がないな.


そこに現れたアリアに朝の挨拶を交わしてから,寝床に潜り込んでくるのは止めて欲しいと頼むセシリー.





羨ましいぞちくしょう!




セシリーの胸はアリアも専用の枕にしたいくらいにお気に入りのようだ.
「その胸を見せれば,ルークもカタナの1本や2本,喜んで造ってくれるだろう」と話すアリア.


もう既に見せてるんだけどなw
カタナを造ってもらうどころか,怒られてしまった訳だが.




 剣の手入れをするセシリーを見ながら,「あたしは使う人には残虐な武器にもなる」と話し出すアリア.
セシリーの剣の使い方を見て,自分も誰かを守るために使われたい,と思ったのだ.
立場上アリアの護衛となっているセシリーだが,その話を聞いて,友達になろうとアリアの手を取る.
アリアも嬉しそうにそれに応えた.


といっても,魔剣の使い道なんて人を殺す以外ないだろう.




 さて今回のセシリーの仕事は,街で開催されるオークションで魔剣の実演披露をすること.
しかしその裏には,魔剣を餌にして黒衣の男を呼び出すという市長と騎士団長の目論見もあった.
例え被害が出ようとも,禍根を断つためだと言い切る二人.
おっさん二人は現実主義だねえ.
その話を聞いていたセシリーは,魔剣を囮にすることに後ろめたさを感じながらも
必ず君を守るとアリアに約束する.




 一方,出番の少ないルークは,オークションに併せて開かれた大きな市場で魔剣を探している.
魔剣て,市場で手に入る程度の物なのか? まぁ,アリアもオークションにかけられる訳だけど…
ルークも予想していたとおり,偽物ばかりで手に入れることは出来なかったようだ.


歩きながら「アリアさんはどうなんですか?」と尋ねるリサ.
「同じ物が100本もあればヤツを倒せるかもしれない」とルークは答える
あれを100本も必要なんて,ルークは一体どんな物と対決する気なんだ?
逆に考えると,アリアは魔剣の中でもランクは低い方だと聞こえるが.




 メインイベント,魔剣のオークションにとアリアと一緒に壇上に上がるセシリー.
剣に変化したアリアを使って,疾風斬(勝手に命名)を披露する.





実演を綺麗に決めて安心したセシリーだったが,観客の中に例の堕落騎士を発見する.
前回,牢屋を脱獄して黒衣の男に連れて行かれたあの狂人だ.
様子のおかしい堕落騎士に注目していると,そいつはセシリーの見ている前で悪魔に変貌してしまった.





こいつ,黒衣の男にそそのかされて魔剣を奪いに来たのだ.




 しかしこの騒ぎも,騎士団では予想の範囲内.
精霊祈祷術者や多くの団員達を動員て悪魔を退治しようとするが…






逆に,バッサバッサとなぎ倒される団員達.
噛ませ犬的役どころなのは分かるけど,予想しておきながらこの体たらくは,ねぇ.
もちろんセシリーもやられ,手を離れた魔剣は悪魔に奪われてしまった.


奪われる前に,アリア変身解いて逃げろよ.
もしかしてここまでがアリアの計画か?!



決して逃がさんと決意を固める騎士団長だが,団員達は為す術なくやられていく.
団長,お前格好いいけど無能だろw
魔剣を奪った悪魔を足止めしていると言うよりは,悪魔が奪った魔剣に浮かれて遊んでるって感じ.
黒衣の男もさぞかし,首を長くして帰りを待っているだろうに.



 で,ようやくやってきたルークに助けを求めるセシリー.
「アリアを助けたいけど方法がないからなんとか手を貸してくれ」なんて,ずいぶん無茶を言う.





ルーク:「お前の無力を俺に押しつけるな



うお,よく言ったぞルーク! 惚れるぜ.




断固たる拒絶に崩れ落ちるセシリー.
なにも出来ない自分に絶望しかけたが,自分に出来ることはこれだ!!






ドゲザw
なんて前時代的w あ,中世だからいいのか.




金も体も差し出すというセシリーの言葉に,リサも加勢してルークに頼みこむ.
リサの言葉には弱いようで,渋々ルークはカタナの鍛錬を始めた.
お前もリサに弱いんだな.同士よ!





玉鋼と柄からあっという間にカタナを造ったルーク.
久々に魔方陣が張られてリサ大活躍?




 例えカタナであっても,悪魔の炎を切り裂くのが精一杯だからとどめは自分でやれと,セシリーに語ったルーク.
後ろ髪をなびかせて悪魔に突っ込んでゆく.
三太刀浴びせたところで悪魔の炎は消え去り,ルークのカタナも粉々になってしまった.





相変わらずディスポーザブルなカタナ.
今回のバトルシーンは大きな動きでみせて,なかなかよかった.





 都合よく切り落とされた悪魔の腕から魔剣を取り返したセシリー.
振りかぶって悪魔に疾風斬を飛ばすまではよかったが,そこからダラダラと口上を垂れる.
「お前がかの戦争でどのような苦しみを受けたのか分からない,うんたらかんたら〜」



ルーク:「馬鹿野郎,早くとどめを刺せ!


まったくその通りだw



視聴者の言葉を代弁するかのような,そんなルークのツッコミを受けて
セシリーは見事に悪魔を打ち倒したのであった.





人も斬れなかったセシリーがなぁ… 






 こうして事件は解決した訳だが,最終的に,39人の犠牲を出した騎士団.
そのうえ黒衣の男も取り逃して全く良いトコなし.
この調子でいくと,放映終わる前に騎士団壊滅するぞw 団長左遷しろ.




 墓場で殉職者達の葬儀が行われる中,片隅でセシリーとアリアが話している.
多くの被害を出したことに「これでお別れだね」と自虐的なアリア.
魔剣そのものが原因となって多くの戦いを生み出してきたわけだから,これは仕方ない.


セシリー:「君は引き続きわたしが護衛する.ずっとな.
 約束してくれ,わたしと共にこの街を守り続ける剣になると.」


その言葉に涙を流して喜ぶアリア.


いやいや.もとを辿れば護衛は市長の依頼なのに,勝手に決めんなよ!
まぁ,今後もアリアを巡っての諍い続発なのは間違いないけどな―.
そういえば市長,実際は魔剣を売る気があったんだろうか?





 てな感じで今回も,みんな揃って青臭さがにじみ出ていた回だった.
「剣で人を殺すのではなく,人を守る」,なんてセリフがあったが,じゃあ具体的にどうすんの?みたいな.
悪魔になった堕落騎士を倒すことは出来たけど,あいつが人間の姿のままだったらどうなったか.
今ひとつ,得心のいかない感が残る.今後の魔剣の所有権とか.


 まぁ,ルークがようやく主人公らしい働きをしたし,なんと言ってもリサが活躍したからそれで我慢しよう.
あ,あとやけにセシリーの胸ネタが多かったなあ.